おまけ�◆�馬鹿なのはどっちかな ページ44
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カルトside
「ああああもう本当にありえないわ！キルが戻ってきてあの子もこれから躾けるってところだったのに…ッ信じられない！！そうでしょう、カルトちゃん！？」
お母様はお気に入りのハンカチを噛み締めながら、部屋をぐるぐると歩き回る。兄さんとAが出て行ってから、ずっとこの調子だ。兄さんはともかく、あの女のことまで気にかけているのには正直驚いた。
「そうだね、お母様」
アイツが使っていたベッドに座りながら、目の前で使用人が部屋を片付けている様子を眺める。
ここは元々客室なのだが、普段は全くと言っていいほど使われない。Aが出て行ったことにより、またしばらくの間は使う予定がないのだろう。備品などは片付けられ、大分すっきりとした部屋になった。Aがいた時よりも、何処か寂しく感じる。
……いや、違う。
そう感じるのは、Aがこの部屋にいないから…？
「カルト様、こちらはいかがされますか？」
使用人が拾い上げたのは、Aが折り紙で作った赤い花だった。ああ、結局捨ててなかったんだっけ。
使用人の手のひらの上に、間抜けで幼稚な花が咲いている景色は実に滑稽で。思わずくすりと笑いが溢れた。
「ちょっと、それ何？ただのゴミじゃないの。さっさと捨ててしまいなさい」
「…かしこまりました」
「ゴミといえば思い出したわ、さっき2階の廊下を歩いてきたら端にホコリが溜まっていたのよ！ここの掃除が済んだのなら今すぐ来てちょうだい！」
「申し訳ありません、ただちに向かいます」
お母様と使用人が部屋を出ると、部屋にはボク一人だけが残された。Aがいた時は騒がしい部屋だと思っていたのに、今ではあまりに静かだ。
ふとゴミ箱を見ると、薄暗いゴミに埋もれながらもその花だけは図々しくも明るく咲いていた。そんな姿は、何故かAに似ているように思える。
「……馬鹿なのは、ボクも同じかもね」
ゴミ箱から花を摘む自分の姿はなんとも滑稽だったけど、手の上に乗せた花は何故か温かく感じた。
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温故知新(プロフ) - 柏餅さん» わわ、いつもありがとうございます〜！！🥲💖愛されと逆ハーは永遠です……！！！ (4月13日 16時) (
レス) id: a95c51921b (このIDを非表示/違反報告)
温故知新(プロフ) - おじいちゃんパンチさん» 本当に一周されたんですか！？！？？めちゃめちゃ嬉しいですありがとうございます…！！😭🙏💖コメ主さまこそ優しさの天才です🥲💖💖 (4月13日 16時) (レス) id: a95c51921b (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 夢主ちゃんいろんな人に好かれてるの好きすぎます😭 (4月12日 19時) (レス) id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
おじいちゃんパンチ - いや！！もう一周してきたけどハンター試験編は温故知新様のが1番面白いな！！天才かよ！！！天才だったな！すんまそんっっ！！！ (4月11日 7時) (レス) id: 8e40b31507 (このIDを非表示/違反報告)
温故知新(プロフ) - まめさん» 嬉しい…！😭💘心臓爆発のご報告ありがとうございます！！！（？）カルトちゃんの可愛さや魅力を少しでも書けていましたら、夢書きとしてもオタクとしても大変嬉しいです…！ (4月11日 6時) (レス) id: a95c51921b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：温故知新 | 作成日時：2024年2月1日 18時
