53：懸念 ページ5
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「お、スタート地点が見えてきたぜ。A、そろそろ歩けそうか？」
『うん、ありがとう！』
レオリオの背中から飛び降りて、辺りをきょろきょろと見渡す。
……よし、キルアはまだ来てな───
「へえ〜〜〜随分と呑気な登場だな」
『ヴァッッッッ！！！』
恐る恐る後ろを振り返れば、そこにはこめかみをピクピクと痙攣させているキルアさんが立っていた。両ポケットに手を突っ込んで前屈みになっているせいか、余計にガン飛ばしているように見えるね。やだ怖い
「お前な！！！なんっっでちょっとでも目を離すとすぐ居なくなるんだよ！あれからずっと探してたんだぞ！！」
『大変申し訳ありませんでした！！！いや私も隠れていたかったんだけど受験者に見つかっちゃって、さらに逃げた先でもいろいろあって……って待って、ずっと探してくれてたの！？』
「そ、……ッりゃそーだろ、結局まだお前に1回も勝ってねーし…ただそれだけだっての！！」
……どうしようこの子、愛おしすぎるな
『ありがとう。あとでジュースたくさん奢るからね』
「……なんかその顔ムカつくんだけど」
第四次試験合格者────10名
・
『……ついに最終試験か〜〜』
四次試験が終わり、私たちは飛行船に戻っていた。今はネテロさんによる面談が行われている。私は窓際のベンチに座り、自分の順番が来るのを大人しく待っていた。
……まさか、自分がここまで残るとは思ってもいなかったなぁ。というか、みんなが居なかったら私はとっくに天に召されていたと思う。
最終試験は、対戦相手を死亡させたら失格になる。
ということは、余程のことがない限り今までのような死に迫る危険はない……はず。
とはいえ、こんな弱い私が合格するとも思えない。
確か最終試験から出る不合格者は1人だけだったと思うから、その1人が私にな……
『……あれ、待てよ』
そうだ、対戦相手を死亡させたら失格。
……キルアだ。
キルアがボドロさんを殺めてしまい、不合格になるんだ。
つまり今回もそうなれば……私は自動的に合格になる。
そしたら晴れて私もハンターの仲間入りだ。元の世界に一歩近づけるかもしれない。けど、キルアとボドロさんは……
「受験番号302番の方、302番の方、お越しください」
『うわっ、もう私！？』
えっと…面談は第一応接室で行われるって言ってたっけ。
モヤモヤした気持ちを胸に残したまま、飛行船の揺れを踏み締めるように走り出した。
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温故知新(プロフ) - 柏餅さん» わわ、いつもありがとうございます〜！！🥲💖愛されと逆ハーは永遠です……！！！ (4月13日 16時) (
レス) id: a95c51921b (このIDを非表示/違反報告)
温故知新(プロフ) - おじいちゃんパンチさん» 本当に一周されたんですか！？！？？めちゃめちゃ嬉しいですありがとうございます…！！😭🙏💖コメ主さまこそ優しさの天才です🥲💖💖 (4月13日 16時) (レス) id: a95c51921b (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 夢主ちゃんいろんな人に好かれてるの好きすぎます😭 (4月12日 19時) (レス) id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
おじいちゃんパンチ - いや！！もう一周してきたけどハンター試験編は温故知新様のが1番面白いな！！天才かよ！！！天才だったな！すんまそんっっ！！！ (4月11日 7時) (レス) id: 8e40b31507 (このIDを非表示/違反報告)
温故知新(プロフ) - まめさん» 嬉しい…！😭💘心臓爆発のご報告ありがとうございます！！！（？）カルトちゃんの可愛さや魅力を少しでも書けていましたら、夢書きとしてもオタクとしても大変嬉しいです…！ (4月11日 6時) (レス) id: a95c51921b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：温故知新 | 作成日時：2024年2月1日 18時
