84：あともう少し ページ36
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「じゃ、さっさと説明してもらうぜ」
『……何を？』
「何を？……じゃねーよ！何でお前がうちにいたのかに決まってんだろ！ゴンたちといたんじゃねーのかよ！？」
『い、いや〜、それにはクモワシの谷より深い訳がありまして…』
「キル！Aさん！」
なんて説明しようか迷っていたその時、キキョウさんとカルトくんが姿を現した。やばい、完全に激おこだ。私はヒェッと小さく悲鳴を漏らす。
『ごめんキルア隠れさせて！！』
「うぉっ、オイしがみつくなって！」
「んなっ…ちょっと貴女、汚い手でキルに触らないでちょうだい！あの件についてはもう怒ってません、それより今帰ろうとしていることが問題なんです！」
『そうなんですか！？……ちなみに今イルミさんは？』
「イルミならまた仕事に出かけています」
よし！！！
ってことは、キキョウさんさえ避けられれば無事に外に出られる…！
先程とは一転喜びを見せる私に、キキョウさんは眉をひそめる。しかしキルアは私の腕を掴み、彼女の横を堂々と歩き出した。
「キル！！無駄よ、今すぐ独房に戻りなさい！Aさんは部屋に戻って、これから毒に慣れてもらいますからね！」
『いや慣れる前に死ぬて！！！』
「聞く耳持つなよ、オレたちもう行くんだから」
「ッ待ちなさい、二人とも──」
キキョウさんは私の腕を掴もうとするも、キルアが反対の手で容赦なくぴしゃりと叩いた。
「どけよ。こいつに触んな」
こうして目の前で見ているからだろうか。
漫画やアニメで見るよりもずっと……冷たい目だった。
思わず私も黙り込むと、キルアがぐいぐいと腕を引っ張る。
『ちょっキルア痛い痛い！…えっと、カルトくんもまたね！』
息子の冷たい目つきに感涙を流すキキョウさんの横で、ずっと静かに黙っていたカルトくんにぶんぶんと手を降る。彼が手を振り返してくれることはなかったが、ちらりと目を合わせてくれた。
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「……お前って変なのに好かれるよなー」
『ん？』
「何でもない。ほら、執事室が見えてきたぜ」
キルアが指差した先には、時計のついた大きな屋敷がそびえ立っていた。これが主の屋敷だって言われても全く違和感なくて草
「っし、早く三人のところに行こうぜ！」
『うおぁっ、だから引っ張らないでってばー！』
嬉しそうに声を弾ませるキルアは微笑ましくて、私も一緒に笑って走り出した。
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温故知新(プロフ) - 柏餅さん» わわ、いつもありがとうございます〜！！🥲💖愛されと逆ハーは永遠です……！！！ (4月13日 16時) (
レス) id: a95c51921b (このIDを非表示/違反報告)
温故知新(プロフ) - おじいちゃんパンチさん» 本当に一周されたんですか！？！？？めちゃめちゃ嬉しいですありがとうございます…！！😭🙏💖コメ主さまこそ優しさの天才です🥲💖💖 (4月13日 16時) (レス) id: a95c51921b (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 夢主ちゃんいろんな人に好かれてるの好きすぎます😭 (4月12日 19時) (レス) id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
おじいちゃんパンチ - いや！！もう一周してきたけどハンター試験編は温故知新様のが1番面白いな！！天才かよ！！！天才だったな！すんまそんっっ！！！ (4月11日 7時) (レス) id: 8e40b31507 (このIDを非表示/違反報告)
温故知新(プロフ) - まめさん» 嬉しい…！😭💘心臓爆発のご報告ありがとうございます！！！（？）カルトちゃんの可愛さや魅力を少しでも書けていましたら、夢書きとしてもオタクとしても大変嬉しいです…！ (4月11日 6時) (レス) id: a95c51921b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：温故知新 | 作成日時：2024年2月1日 18時
