83：お見送り ページ35
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『あ、キルアおかえり〜！』
シルバさんの部屋から出てきたキルアに、私はひらひらと手を振った。まさか私がいるとは思わなかったのか、彼はぎょっとして目を見開く。
「うおっ、お前ここで待ってたのかよ！？」
『うん、ゼノさんが道教えてくれた！三人は執事室で待ってるみたいだから、一緒に行…こぉぉおおああ！？』
いつの間に部屋を出たのだろう。シルバさんが、キルアの背後に立っていた。
びっくりして後ずさると、キルアも「うおっ、お、親父！？」と声を裏返して驚く。そんな私たちの反応を見て、シルバさんは少しだけ口角を上げた。
「いや、キルの友達を一目見たいと思ってな。そうか、この子が変わり者だというAか」
『どんな説明をしてるんだキルアよ』
じろっとキルアを睨めば、彼はふいっと顔を背けて口笛を吹き始めた。くっっっ生意気なガキンチョめ！！！ところでその口笛は録音していいですか？
「家内がいろいろ振り回したと聞いている。すまなかったな」
『エ！？あ、いえ、振り回されたなんてそんな……思ってはいますけど、まぁなんだかんだ楽しかったですし』
またミルキさんとアニメ見たいな〜と呟いたら、「正気かよ！？！？？」とキルアにドン引かれた。あれおかしいな
「…そうか。だからこそ、君はこの家で生き残れたのだろうな。何かあればまた来るといい」
『………へ！？』
「い、いいのかよ親父！？」
「ああ。…その代わり、これから息子を支えてやってくれ」
シルバさんは落ち着いた声色でそう告げた。
……殺し屋といえども、家族思いな父親であることに変わりはないのだろうか。
「なっ…逆だよ親父！オレがコイツを支えてやってんだって！」
『まあまあ、落ち着きなさいなキルアくん』
「母親面すんな！！」
わあわあ言い合う私たちに、シルバさんはほんの少しだけ驚いているように見えた。……もしかしたら、息子のこんな姿を初めて見たのかもしれない。
「2人とも、気を付けて行って来い」
『「うん／はい！」』
シルバさんに見送られ、私たちは外に繋がる地下を歩く。薄暗くて不気味ではあったが、シルバさんの見送りもあって今は気にならなかった。
「…にしても、すげーなお前。親父を味方にするとかさ」
『………え、そうなの！？』
「会話の内容考えりゃそうなるだろ！また家に来ていいなんて、うちの家族フツー言わねーぞ」
『マジか。すごいな私』
「自分で言うなよ」
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温故知新(プロフ) - 柏餅さん» わわ、いつもありがとうございます〜！！🥲💖愛されと逆ハーは永遠です……！！！ (4月13日 16時) (
レス) id: a95c51921b (このIDを非表示/違反報告)
温故知新(プロフ) - おじいちゃんパンチさん» 本当に一周されたんですか！？！？？めちゃめちゃ嬉しいですありがとうございます…！！😭🙏💖コメ主さまこそ優しさの天才です🥲💖💖 (4月13日 16時) (レス) id: a95c51921b (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 夢主ちゃんいろんな人に好かれてるの好きすぎます😭 (4月12日 19時) (レス) id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
おじいちゃんパンチ - いや！！もう一周してきたけどハンター試験編は温故知新様のが1番面白いな！！天才かよ！！！天才だったな！すんまそんっっ！！！ (4月11日 7時) (レス) id: 8e40b31507 (このIDを非表示/違反報告)
温故知新(プロフ) - まめさん» 嬉しい…！😭💘心臓爆発のご報告ありがとうございます！！！（？）カルトちゃんの可愛さや魅力を少しでも書けていましたら、夢書きとしてもオタクとしても大変嬉しいです…！ (4月11日 6時) (レス) id: a95c51921b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：温故知新 | 作成日時：2024年2月1日 18時
