81:騒がしい再会 ページ33
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『ちょっ…ミルキさん今の見ました!?作画ヤバすぎません!?』
「ああ!しかもあの神BGMがここで使われるとはな!!」
ミルキさんとのアニメ鑑賞会は大盛り上がりだった。アニメが終わった後も感想を語り合い、あっという間に時間は過ぎた。
『いや〜〜ありがとうございますミルキさん!すごく楽しかったです!』
「別に。………オレもまあ……悪くは……」
『?すみません、なんて…』
「あー、いい!何でもない!!」
ミルキさんはくるっと椅子を回転させて背を向けると、「あ」と思い出したように声を漏らした。
「そうだ、キルのこと忘れてた。そろそろ様子見に行ってやるか」
!!!!!!
『ミルキさん!!!』
「うおっ!?な、なんだよ急にデカい声出して」
『私も連れていってください!!!』
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独房は薄暗く、異様な雰囲気だった。
辺りには拷問器具が転がっており、思わずここが人の家であることを忘れてしまいそうになる。
いや絶対こんな場所必要ないって!
こんなん作る金あるなら遊園地でも作ったほうがいいって!
お化け屋敷を回るように縮こまりながら奥に進むと───キルアが壁に貼り付けられ、手足を拘束されていた。
「なッ…A!?」
『き……キルア〜〜〜〜〜!!!』
ミルキさんの制止を振り切り、キルアの元へ駆け出す。思わず抱きつくと、キルアは顔を真っ赤にして暴れた。
で、抱きついた後に彼が半裸だってことに気付いて私の心臓も暴れた。何事も確認って大事だね!
「おまッ、離れろ!!つーか何でここに…その格好もなんだよ!?」
『あー……いや、これはいろいろあって…うん』
……改めてよく生き抜いたなぁ、私
「お、おい!お前キルと知り合いだったのかよ!?」
『あ、ごめんなさいミルキさん。本当は私、キルアの大親友でして』
「普通に友達って言えないのかお前は!!」
えへ、と笑うと二人は同時にため息をついた。
そんなところで息合わなくていいよ
『ってかキルアそれ寒くない!?上着…はないや、ドレス着る???全然脱ぐけど私』
「アホか!!」
「あーもうホントに何なんだよこの女!クソッこいつもここに閉じ込めておくべきだったんじゃ──」
ミルキさんが私の肩に手を伸ばしたその時だった。
ガシャンッ!とキルアが壁から手錠の鎖を引きちぎり、ミルキさんに手を振り上げた。
「そいつに手出したら殺すから」
…キルアの殺気に、私まで気圧されそうだった。
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温故知新(プロフ) - 柏餅さん» わわ、いつもありがとうございます〜!!🥲💖愛されと逆ハーは永遠です……!!! (4月13日 16時) (レス) id: a95c51921b (このIDを非表示/違反報告)
温故知新(プロフ) - おじいちゃんパンチさん» 本当に一周されたんですか!?!??めちゃめちゃ嬉しいですありがとうございます…!!😭🙏💖コメ主さまこそ優しさの天才です🥲💖💖 (4月13日 16時) (レス) id: a95c51921b (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 夢主ちゃんいろんな人に好かれてるの好きすぎます😭 (4月12日 19時) (レス) id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
おじいちゃんパンチ - いや!!もう一周してきたけどハンター試験編は温故知新様のが1番面白いな!!天才かよ!!!天才だったな!すんまそんっっ!!! (4月11日 7時) (レス) id: 8e40b31507 (このIDを非表示/違反報告)
温故知新(プロフ) - まめさん» 嬉しい…!😭💘心臓爆発のご報告ありがとうございます!!!(?)カルトちゃんの可愛さや魅力を少しでも書けていましたら、夢書きとしてもオタクとしても大変嬉しいです…! (4月11日 6時) (レス) id: a95c51921b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:温故知新 | 作成日時:2024年2月1日 18時