52:一件落…着(?) ページ4
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「ったく…なんであんな無茶したんだよ!帰る前に死んだら元も子もねぇだろーが!!」
『ご、ごめん。どうしても推……レオリオが苦しむところ見たくなくて、なんか……うん。行っちゃった』
「行っちゃったじゃねぇ〜〜!!」
ぐわっと怒り出すレオリオを、ゴンはまあまあと苦笑いで宥めた。
「確かに、Aが無鉄砲だという点においては私も同意見だが……元々はレオリオも自らを犠牲にしようとしていたのだから、人の事は言えない」
「ぐっ…」
痛いところを突かれたのか、レオリオは小さく呻く。
しかし大きくため息をつくと、優しく微笑んで私の頭をくしゃくしゃと撫でた。
「まぁでも助かったぜ。ありがとな」
『……っレオリオ〜〜〜!!!』
「けど!もう無茶すんのは禁止だからな!!ほんっと心配したんだぞこっちは!!」
『…は、反省してます』
一件落着の和やかな雰囲気に包まれると、最初に口を開いたのはクラピカだった。
「さて、そろそろスタート地点に戻りたいところだが……A、立てるか?」
「ああ、オレがおぶってく。Aのおかげでオレはこの通り無傷だしな」
『えっっっい、いいの!?重くない!?疲れてない!?』
「お前くらい平気だって、ほら」
断ろうかとも思ったが、ここは素直に彼の優しさを受け取ることにした。
レオリオの背中は広くて大きくて、ヒソカさんやイルミさんとは比べ物にならない安心感が身を包んだ。やっぱ安定のレオリオだわ。ミスドでいうオールドファッションだわ。
「そういえば、今頃キルアも戻ってるかな?」
『あー、確かにもう戻っ……』
………おいおいおい待て待て待て!!!!!!
いろいろありすぎてすっかり忘れてたけど(ごめん)、キルアに隠れてろって言われてたよね。でも男に見つかってその場を離れたんだよね。そして洞穴に入って完全に身を隠しちゃってたんだよね。
私、勝手に消えたと思われてない…???
『…………スーーーーッ』
「…?顔色悪いぞ、大丈夫か?やっぱりまだ体調が…」
『ううん!体調は大丈夫!体調は大丈夫なんだけど!』
どっちかって言うと、命が大丈夫じゃないっていうね!!!
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温故知新(プロフ) - 柏餅さん» わわ、いつもありがとうございます〜!!🥲💖愛されと逆ハーは永遠です……!!! (4月13日 16時) (レス) id: a95c51921b (このIDを非表示/違反報告)
温故知新(プロフ) - おじいちゃんパンチさん» 本当に一周されたんですか!?!??めちゃめちゃ嬉しいですありがとうございます…!!😭🙏💖コメ主さまこそ優しさの天才です🥲💖💖 (4月13日 16時) (レス) id: a95c51921b (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 夢主ちゃんいろんな人に好かれてるの好きすぎます😭 (4月12日 19時) (レス) id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
おじいちゃんパンチ - いや!!もう一周してきたけどハンター試験編は温故知新様のが1番面白いな!!天才かよ!!!天才だったな!すんまそんっっ!!! (4月11日 7時) (レス) id: 8e40b31507 (このIDを非表示/違反報告)
温故知新(プロフ) - まめさん» 嬉しい…!😭💘心臓爆発のご報告ありがとうございます!!!(?)カルトちゃんの可愛さや魅力を少しでも書けていましたら、夢書きとしてもオタクとしても大変嬉しいです…! (4月11日 6時) (レス) id: a95c51921b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:温故知新 | 作成日時:2024年2月1日 18時