76：聖地巡礼、試しの門 ページ28
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私がキキョウさんとわあわあ言い合っていると、イルミさんは「へえ」と呟き、ほんの少し目を見開いた。
「母さんが他所の女と仲良くなるなんて珍しいな」
『「何処が！？！？」』
私とキキョウさんの声が重なると、「ほら」とイルミさんは指を指す。いや私はいいんだよ？キキョウさんと仲良くなれるもんならなりたいよ？でもキキョウさんはそうは思ってくれないじゃないですか！
「まあ確かに……Aさんの持つその図太さは今までの結婚候補と比べると過去一ね。みんな私に気に入られようと媚を売るけれど、貴女はそれをしないし…まあできないんでしょうけど」
……えっと、褒められてなくない？
「仕方ないわ。2人とも、ついて来なさい」
『……？は、はい』
キキョウさんに大人しくついて行くと、着いた場所は───
『た、試しの門！？』
うわやばい本物だ〜〜〜〜！！
え、これキキョウさんの前で写真撮ったら怒られる？
私が驚いて声を上げていると、「あら、知ってたのね」とキキョウさんは扉にそっと触れた。
「この門を開けられない者は、ゾルディック家に入る資格なし……と、私たちは見なしているわ。貴女はイルミが運んできたおかげで、この門を開けることなく踏み入ることができたけれどね」
……文句はイルミさんに言ってくれ
「ですが。もし本当に結婚するとなれば、ここに出入りすることは日常茶飯事になるわ。それなのに毎回門も開けられないようじゃ、困るのは貴女ですからね」
『いやあの、私は別に結婚なんか』
「さあ開けてみなさい！もし開けられなければ結婚の話はなし！今すぐにでも帰ってもらいます！！」
いやむしろ帰りたいんですけど！？
……って、帰っちゃダメなんだった。本来の目的であるキルア救出大作戦を成し遂げてないんだった。
となれば、ここで帰るわけにはいかない……けど
『………』
開けられるわけ…ないんだよなぁ…
「どうしたの？さっさと開けなよ」
『いやいやいや無理ですって！私が絶望的に弱いことはイルミさんも知ってますよね！？』
「弱いのは知ってる。でも、Aなら1の扉くらい開けられると思うけど」
『……イルミさん、ひょっとして疲れてます？』
「さっさとやって」
『ハイ』
いい加減二人からの視線が痛いので、仕方なく私は左右の手のひらを扉に押し付けた。こうなったら……自分を信じてやるしかない！
『うぉおおおお〜〜〜〜〜！！！』
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温故知新(プロフ) - 柏餅さん» わわ、いつもありがとうございます〜！！🥲💖愛されと逆ハーは永遠です……！！！ (4月13日 16時) (
レス) id: a95c51921b (このIDを非表示/違反報告)
温故知新(プロフ) - おじいちゃんパンチさん» 本当に一周されたんですか！？！？？めちゃめちゃ嬉しいですありがとうございます…！！😭🙏💖コメ主さまこそ優しさの天才です🥲💖💖 (4月13日 16時) (レス) id: a95c51921b (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 夢主ちゃんいろんな人に好かれてるの好きすぎます😭 (4月12日 19時) (レス) id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
おじいちゃんパンチ - いや！！もう一周してきたけどハンター試験編は温故知新様のが1番面白いな！！天才かよ！！！天才だったな！すんまそんっっ！！！ (4月11日 7時) (レス) id: 8e40b31507 (このIDを非表示/違反報告)
温故知新(プロフ) - まめさん» 嬉しい…！😭💘心臓爆発のご報告ありがとうございます！！！（？）カルトちゃんの可愛さや魅力を少しでも書けていましたら、夢書きとしてもオタクとしても大変嬉しいです…！ (4月11日 6時) (レス) id: a95c51921b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：温故知新 | 作成日時：2024年2月1日 18時
