74：どういう訳だよ ページ26
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───そして、約2週間後。
『うっうっ…みんな…元気にしてるかなあ…』
あれからというもの、私は次々にキキョウさんにいろいろやらされては、「まるでダメ！」「センスがない！！」「幼児以下！！！」と罵られては殺されかけてきた。ここまで生き延びてる私、マジでえらい。だから早くキルアのところに行かせてくれませんか？？？
『あー、また今日も地獄の始まりかぁ……いだだだだ』
朝日に照らされながら筋肉痛で痛む腕を伸ばし、姿見の前でドレスのシワを伸ばす。ハンター試験終わったってのになんでまた疲労に悩まされなきゃいけないん…
ガチャッ
『うぇ！？ちょっ待ってキキョウさん私まだ準備できてな』
ノックもなしに開いたドアへ目をやると、そこには……
「や。久しぶり」
……婚約者(仮)の、イルミさんが片手を上げて立っていた。
『ッッッ…………や、じゃね〜〜〜〜〜！！！』
こうなった元凶のご登場に、私はおそらくハンター試験時の何百倍もの速さで駆け出した。
『イルミさん！！これどういうことですか！？』
「あ、それ母さんのドレス？悪くないね」
『えっ、ありがとうございま…じゃなくて！婚約って何の話ですか！？』
「ああ、うん。オレたち結婚するから」
『しないよ！？え、何？私の知らないところで私とラブラブにでもなりました？』
「そんなことある訳なくない？」
『でしょうね！！だから何故かって聞いてるんですよ私は！』
イルミさんとのフワフワすぎる会話に、私はぜえぜえと息を切らす。こっちは全力だってのに、彼は相変わらず涼し気な顔をしているのが腹立たしい。
「母さん、最近ずっと結婚だの見合いだのうるさくてさ。帰るたびに言われるから、面倒くさいんだよね」
……ああ〜…。それはまぁ…失礼ながらも想像がつくな……
『じゃあ、キキョウさんの趣味とかじゃなくてイルミさん自身が好きになれる人を探してみればいいじゃないですか。ほら、出会いを探すだけなら今いろいろありますし』
「ああ、無理。オレそういうの興味ないから。好きと嫌いは分かるけど、その先ってよく分かんないし」
イルミさんは、さも当然というように真顔で言い切った。
いや、確かにイルミさんが恋愛してる姿ってイメージつきにくいけどもさ。だからって…
「まぁそんな訳だから、オレと偽装結婚してくれない？」
『どういう訳だよ！！！！！』
いきなりこんなのって、ないと思う。
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温故知新(プロフ) - 柏餅さん» わわ、いつもありがとうございます〜！！🥲💖愛されと逆ハーは永遠です……！！！ (4月13日 16時) (
レス) id: a95c51921b (このIDを非表示/違反報告)
温故知新(プロフ) - おじいちゃんパンチさん» 本当に一周されたんですか！？！？？めちゃめちゃ嬉しいですありがとうございます…！！😭🙏💖コメ主さまこそ優しさの天才です🥲💖💖 (4月13日 16時) (レス) id: a95c51921b (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 夢主ちゃんいろんな人に好かれてるの好きすぎます😭 (4月12日 19時) (レス) id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
おじいちゃんパンチ - いや！！もう一周してきたけどハンター試験編は温故知新様のが1番面白いな！！天才かよ！！！天才だったな！すんまそんっっ！！！ (4月11日 7時) (レス) id: 8e40b31507 (このIDを非表示/違反報告)
温故知新(プロフ) - まめさん» 嬉しい…！😭💘心臓爆発のご報告ありがとうございます！！！（？）カルトちゃんの可愛さや魅力を少しでも書けていましたら、夢書きとしてもオタクとしても大変嬉しいです…！ (4月11日 6時) (レス) id: a95c51921b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：温故知新 | 作成日時：2024年2月1日 18時
