71：ゾルディック家の五男 ページ23
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『ちなみにカルトちゃんは何を作っ……は！？何その芸術作品！？』
カルトちゃんの手にあるのは、折り鶴だった。
けど、私の知ってるあの有名な折り鶴ではない。
羽の造形は細かく凛としていて、今にも羽ばたきそうな躍動感があった。
驚いて見つめていると、カルトちゃんは鶴にふっと息を吹きかける。その瞬間……鶴は華麗に飛び立ち、私の手のひらの上に乗った。
『ねえ天才か！？！？？』
「別に普通でしょ、これくらい」
『それで普通なら私の折った花は何なんだよ』
うん…そりゃ私が作ったものはゴミに見えて当然だわ。
お姉さん完敗です対戦ありがとうございました
『カルトちゃんはすごいねえ、頑張り屋さんだし器用だし可愛いし可愛いし』
私とは大違いだな〜と笑いながら、例のふかふかベッドを拝借して端っこに座る。するとカルトちゃんも立ち上がり、ベッドに向かって歩いてきた。
『あ、一緒に座る？』
隣にカルトちゃんが座れるよう、お尻だけ動かして横にずれる。
いや〜、ゾルディック家に閉じ込められてるこの状況はかなり地獄だけど、こうしてカルトちゃんと過ごせるなら天国になっ…
どさっ
『…？』
あれおかしいな。
カルトちゃんの顔が、目の前にある。
一瞬の出来事に理解が追いつかず───押し倒されているのだと気が付くには、かなりの時間がかかった。
あまりの急展開にただ瞬きを繰り返すことしかできず、手首を掴まれると私の身体はベッドにぎしりと沈む。
『え、えっと、カルトちゃん？どうし…』
「ボク、男なんだけど」
ぎり。手首を掴む力が強くなった。
今目の前にいるのは、可愛らしい可憐な少女ではない。私なんかより遥かに力のある少年だった。
…そうだ、忘れてた。
可愛らしい姿を間近で見て、私の脳はすっかり少女だと思いこんじゃってたけど…原作では弟扱いされてたっけ。
思わずぎゅっと目を瞑った、その時だった。
「カルトちゃん！あの女は目を覚ましたの！？」
「あ、お母様」
パッ、と彼は顔を上げて私から離れると、パタパタと足早にドアへ向かった。
『……ッッッぜハァ！！！』
止めていた息をどっと吐き出し、バクバクと高鳴る心臓を慌てて押さえる。な、何だったんだ今の…何だったんだ今の！？！？
ひとまず落ち着こうと何度も深呼吸をすると、ほんの少しだけ冷静さを取り戻した。……が、そのせいでちょっと嫌なことに気付いてしまった。
さっき…お母様って聞こえませんでした？？？
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温故知新(プロフ) - 柏餅さん» わわ、いつもありがとうございます〜！！🥲💖愛されと逆ハーは永遠です……！！！ (4月13日 16時) (
レス) id: a95c51921b (このIDを非表示/違反報告)
温故知新(プロフ) - おじいちゃんパンチさん» 本当に一周されたんですか！？！？？めちゃめちゃ嬉しいですありがとうございます…！！😭🙏💖コメ主さまこそ優しさの天才です🥲💖💖 (4月13日 16時) (レス) id: a95c51921b (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 夢主ちゃんいろんな人に好かれてるの好きすぎます😭 (4月12日 19時) (レス) id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
おじいちゃんパンチ - いや！！もう一周してきたけどハンター試験編は温故知新様のが1番面白いな！！天才かよ！！！天才だったな！すんまそんっっ！！！ (4月11日 7時) (レス) id: 8e40b31507 (このIDを非表示/違反報告)
温故知新(プロフ) - まめさん» 嬉しい…！😭💘心臓爆発のご報告ありがとうございます！！！（？）カルトちゃんの可愛さや魅力を少しでも書けていましたら、夢書きとしてもオタクとしても大変嬉しいです…！ (4月11日 6時) (レス) id: a95c51921b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：温故知新 | 作成日時：2024年2月1日 18時
