59：こんなはずでは ページ11
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「幸いまだチャンスはあるしな。次に賭けることにする」
『え、ま…っ待って待って、何で！？』
「このまま情けで勝ちを譲られたってカッコ悪いからに決まってるだろ！……だからといって、もうお前と戦いたいとは思えないし」
『そ、そんな…私の何がいけないっていうの！？』
「そういうとこだよ！！！」
くっ、こんなはずでは……とポックルは頭を抱えながら戻っていく。え、待って。これ……まさか
『あの、審判さん。勝ったのは』
「貴方…になりますね」
『…………』
おい
おいおいおいおい
───勝っちゃったじゃねえかどうすんだよ！！！！
合格率は数百万分の一と言われるあのハンター試験に合格したというのに、私は頭を抱えながら皆のもとへ戻った。
「オイオイやるじゃねーかA！まさかお前にあんな力があったなんてよ！」
「いや、あのポックルってヤツが弱かっただけだろ？次オレの相手アイツだけど、戦う気しねーな」
レオリオは私の合格に笑顔で喜び、キルアは納得がいかないといった様子で頭の後ろに腕を組む。それでも浮かない顔を隠しきれずにいた私に、クラピカは鋭く気付いて声をかけた。
「……A、何かあったのか？」
『へッ！？あ、う、ううん、何も！？』
無理やり笑って誤魔化し、そそくさとカメラをリュックにしまって次の試合を待つ。
……しかし、この後に行われた試合は全て集中して見ることが出来なかった。やっぱり、原作の展開に抗うことはできないのか。ずっとそのことしか頭になかった。
「──キルア対ギタラクル！始め！！」
……ッやばい、もう！？
ぐるぐるしていた頭がバチンと冴え、慌てて顔を上げた。イルミさんは自身の顔から針を引き抜き、綺麗な黒髪をなびかせている。
「久しぶりだね。キル」
「…ッ兄…貴！」
キルアの表情が一変した。最初は前傾姿勢だったのに、今では1歩後ずさり、すっかり目の前の兄を警戒している。
「母さんとミルキを刺したんだって？」
「…まぁね」
「母さん泣いてたよ」
……普通の家庭ではあり得ない兄弟の会話だ。レオリオはそんなキルアの母に同情し、うんうんと頷いた。
「そりゃそうだろうな、息子にそんなひでぇ目にあわされちゃ……」
「感激してた。あの子が立派に成長してくれてて嬉しいってさ」
ズコッ。まるで4コマ漫画のオチのようにレオリオはひっくり返った。
うん、気持ちは本当に分かる。
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温故知新(プロフ) - 柏餅さん» わわ、いつもありがとうございます〜！！🥲💖愛されと逆ハーは永遠です……！！！ (4月13日 16時) (
レス) id: a95c51921b (このIDを非表示/違反報告)
温故知新(プロフ) - おじいちゃんパンチさん» 本当に一周されたんですか！？！？？めちゃめちゃ嬉しいですありがとうございます…！！😭🙏💖コメ主さまこそ優しさの天才です🥲💖💖 (4月13日 16時) (レス) id: a95c51921b (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 夢主ちゃんいろんな人に好かれてるの好きすぎます😭 (4月12日 19時) (レス) id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
おじいちゃんパンチ - いや！！もう一周してきたけどハンター試験編は温故知新様のが1番面白いな！！天才かよ！！！天才だったな！すんまそんっっ！！！ (4月11日 7時) (レス) id: 8e40b31507 (このIDを非表示/違反報告)
温故知新(プロフ) - まめさん» 嬉しい…！😭💘心臓爆発のご報告ありがとうございます！！！（？）カルトちゃんの可愛さや魅力を少しでも書けていましたら、夢書きとしてもオタクとしても大変嬉しいです…！ (4月11日 6時) (レス) id: a95c51921b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：温故知新 | 作成日時：2024年2月1日 18時
