マネージャーが塩対応【2j3j】【knmc】

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コンビニに入り、カゴに適当に軽食を投げ入れ、水とお茶を念の為2本ずつ手に取り、レジに向かおうとしたが足が止まる。

数秒考えた後、栄養ドリンクとミント系のタブレットを大雑把に取って会計を済ませた。

コンビニから出て、両手いっぱいに差し入れを抱えて事務所へと急いで帰る。

音をたてないように部屋に入ると既に配信が始まっていた。

他のスタッフの邪魔にならないように後ろから通って吉田さんの元へと駆け寄る。


吉「ありがとう助かった」


吉田さんは私から袋を受け取るとチラッと中身を確認する。


吉「ん？これAちゃんの？」


吉田さんが取り出したのは先程買った栄養ドリンクとタブレット。


『いや、違います…』


私が首を振ると何かを察したように、ふーん、と吉田さんは鼻を鳴らし商品を袋に戻した。

理解が早い先輩で助かる。

その後、数十分程配信が続き一旦休憩時間になる。

休憩している間も配信はされているが。

私は袋ごと剣持さんに渡しそそくさと退散する。


剣「差し入れ頂きました、ありがとうございます」

伏「ありがとうございま〜す！お腹空いた！」


ガサゴソと袋を漁り、各々自分のだと思うものを手に取り、食べ始めた。

私はパソコンへと視線をおくり、仕事モードに切り替える。

しばらくたった後、剣持さんが小さく声をあげた。

様子を伺うと剣持さんが袋から栄養ドリンクを取り出すところだった。

そこで、バチッと剣持さんと目が合う。

剣持さんはほんの少しだけ視線を彷徨わせた後、口をパクパクと声を出さずに動かした。

ありがとうございます、と口の動きだけで判断する。

私は特にそれに反応するわけでもなく小さく頷くだけにして、すぐにパソコン画面へと視線を戻した。

直後にドリンクの蓋が開けられる音とタブレットを出す音が聞こえた。

お節介かと思ったが、買っておいて正解だった。

その後は特にこれといった問題もなく、無事配信を終えることが出来た。

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