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いや、撮ると言っても…。
ヴィ「どうしたの？」
『い、いえ』
カメラを通してもヴィルさんの美貌が目に突き刺さってまともに撮れないんだが。
とりあえずカメラを構える。
ヴィルさんはカメラを構えられてない時でもポーズを取っているかのような立ち姿で、何処を撮ってもいい写真になりそうだ。
『あの、どんな風に撮れば良いですか？』
ヴィ「アタシはアタシを撮って欲しいとだけ言ったの。それ以外は何も伝えてない、貴女に任せるという事だけど？」
『え、そんな…』
ヴィ「簡単じゃない？ただカメラを構えて、シャッターを押すだけ。貴女が見たいアタシを撮りなさい、それがファンの皆が見たいアタシよ」
任せると言われても、本当に私の欲のままに撮っても良いんだろうか。
もし、私の写真を誰も求めてなかったら？
ヴィ「自分の感性を信じなさい。ルークが言うには、貴女は
『……はいっ！』
私の、見たいヴィルさん。
ヴィルさんは美の女王様っていう感じ。
よく顔を褒められているけど、スタイルもすごく良い。
顔だけじゃない、女王様のヴィルさんが見てみたい。
私は静かにカメラを構え、シャッターを切りはじめる。
ヴィルさんは私のカメラに何でも応えてくれる。
私は夢中になって撮り続けた。
ヴィ「うん、中々ね。素晴らしいわ」
ヴィルさんは私が撮った写真を1枚1枚丁寧に見て、満足そうに鼻を鳴らす。
ヴィ「下から撮られるのはあまり経験がなかったけど、美しいわね」
私は主に下のアングルから、ヴィルさんを撮った。
下からだと、ヴィルさんの長い足とスタイルの良さがよく分かるし、私の見たい女王様を演出する事が出来た。
ヴィ「貴女ホントにプロじゃないの？貴女の腕前なら、どんなモデルを撮らせても上手くいくわ。事務所でも紹介しましょうか？」
『い、いえ！大丈夫です！』
ヴィ「そ、気が向いたらいつでも言いに来なさい。…ルーク」
ル「あぁ、ヴィル」
ルーク先輩は部屋の奥へ入ったと思うと、少し大きめのお洒落な袋を持って来た。
ヴィ「よくお菓子を差し入れで貰うのだけど、アタシ健康維持のためにあまり食べないのよね。貴女に全部上げるわ、今回の報酬よ」
ルーク先輩から袋を受け取る。
今は失礼だろうから後で開けよう。
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ありす - ケイト推しなんですが！とてもいい作品で今まで見てきた作品の中で1番ケイトがケイトしていて凄かったです！ケイトの少し内気？なところとか書かれていて作者様はすごくこの作品に力を入れられたんだなと思いました！これからも頑張ってください！！!!!! (2021年11月26日 22時) (
レス) @page47 id: 189a76a90f (このIDを非表示/違反報告)
何処にでもいるただの馬鹿(プロフ) - コメント失礼します。このような神作品を読めてめちゃ嬉しいです(●´▽`●)オープンチャットに入らさせていただきます<(_ _)> (2021年7月7日 22時) (レス) id: ec2dc24a29 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - オワー？！！！久しぶりにこんな素敵な作品に出会いました〜；ありがとうございます；； (2021年6月25日 21時) (レス) id: 01d4ee8d39 (このIDを非表示/違反報告)
シャーペンの芯(プロフ) - 今更ですが、全て読ませていただきました…！すごく素敵な作品に、心が浄化されました(笑)こんな神作品を紡いでくださり、本当にありがとうございました。 (2021年3月14日 22時) (レス) id: 4eed4f74a9 (このIDを非表示/違反報告)
ST80879379(プロフ) - 続きがめっちゃ気になります (2020年10月29日 23時) (レス) id: 0af497960d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：銃狐 | 作成日時：2020年8月4日 0時
