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あの後、特に何も起こらず、無事に全ての授業が終わった。
良かった、これで安心して帰れる。
私は少し上機嫌に廊下を歩いていると、曲がり角で誰かとぶつかってしまった。
『わっ！？す、すいませ…ん』
フ「あ、やっと見つけたぁ〜」
前言撤回。無事に帰れそうにありません。
海の浅瀬を思わせるような淡い青色に黒のメッシュ、ジェイド先輩かと思ったが、残念ながら双子のフロイド先輩の方だった。
まぁどっちに会っても残念だけど。
『フ、フロイド先輩じゃないですか。どうしたんですか』
フ「ん〜？アズールに君を連れて来るように言われてさぁ。名前なんて言うの」
『A、です』
フ「ふ〜ん。じゃあついて来て」
『え！？』
フロイド先輩に急に腕を掴まれ、そのままどこへ連れてかれる。
どこに行くの？っていうか、じゃあって何！？
何があってのじゃあなの！？
まぁ行き先知ったところで、フロイド先輩に会った時点で逃げるという選択肢は無かったんですけどね。
大人しくついて行きますよ私は。
連れて来られたのはオクタヴィネル寮内にあるモストロラウンジ。
店内は明るさが控えられており、どの席からでも見える大きな水槽では小さな魚達が泳いでいる。
開店準備中らしく、オクタヴィネル寮生が忙しなく動いていた。
ア「突然連れて来てしまって申し訳ありません」
すると、奥からジェイド先輩と共にアズール先輩がやって来た。
何言われんだろう。やっぱり黙ってジェイド先輩を見てたのが悪かったのか？
ア「今回は貴女に一つお願いがあって呼ばせていただきました」
胡散臭そうな笑顔でアズール先輩は言う。
ア「今朝、うちのジェイドを見ていましたよね？それもカメラを構えるかのように」
ア「それで貴女にこのモストロラウンジの写真を撮って欲しいんです、もちろん対価は与えますよ」
『写真を撮る…？』
話を聞くと、私の構える様子がプロように見えたらしく、モストロラウンジの広報のために写真を撮って欲しいらしい。
なんだ、見てたの咎められるわけじゃなかったんだ。
『それなら、良いですよ』
ア「ありがとうございます、対価はどうします？」
『そうですね…じゃあ私が撮ったことは秘密にしてください』
ア「そんなんで良いんですか？」
『はい』
ア「分かりました、交渉成立です」
私はアズール先輩と握手を交わした。
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ありす - ケイト推しなんですが！とてもいい作品で今まで見てきた作品の中で1番ケイトがケイトしていて凄かったです！ケイトの少し内気？なところとか書かれていて作者様はすごくこの作品に力を入れられたんだなと思いました！これからも頑張ってください！！!!!! (2021年11月26日 22時) (
レス) @page47 id: 189a76a90f (このIDを非表示/違反報告)
何処にでもいるただの馬鹿(プロフ) - コメント失礼します。このような神作品を読めてめちゃ嬉しいです(●´▽`●)オープンチャットに入らさせていただきます<(_ _)> (2021年7月7日 22時) (レス) id: ec2dc24a29 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - オワー？！！！久しぶりにこんな素敵な作品に出会いました〜；ありがとうございます；； (2021年6月25日 21時) (レス) id: 01d4ee8d39 (このIDを非表示/違反報告)
シャーペンの芯(プロフ) - 今更ですが、全て読ませていただきました…！すごく素敵な作品に、心が浄化されました(笑)こんな神作品を紡いでくださり、本当にありがとうございました。 (2021年3月14日 22時) (レス) id: 4eed4f74a9 (このIDを非表示/違反報告)
ST80879379(プロフ) - 続きがめっちゃ気になります (2020年10月29日 23時) (レス) id: 0af497960d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：銃狐 | 作成日時：2020年8月4日 0時
