＃ １ ３ ページ13
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死ッぬ……！！
本能的にそう、感じた。
ふわっという感覚とともに、不破に横抱きされる。
所詮姫抱き。……ふわっという……不破…韻踏んだ？？
「何やってんの？」
絶対零度の視線で彼女たちを、睨んでいた。
うえぇ、怖…ｗ
「いや、せ、センパイが勝手に落ちたんだよ！」
「そう！そう！」
……メンタル鋼じゃん。
流石に彼処までいくと、尊敬しちゃうよね。
「俺、見てたんよ、てめぇらが先輩、押すとこ。」
言い逃れできないじゃん。ザマァ!!
「……逃げよ」
そそくさと逃げていった。
うーん、不破、どうして此処に居たんだろ…？
私の行動知ってるとしか思えん。
まぁ、いいか。
『……不破。降ろして。』
降ろしていただきました。素直◎
『不破……ッ』
視界が真っ暗になる。
……ちょっとして気づく。
不破に抱かれてる。
胸板厚…。ちゃんと男だな。いつもあんな変な声出してんのに。
てか、チョー息苦しいんだけど…。
ちょっと力入れて叩くと、私を抱き締める力が倍に。死を覚悟。
『ちょ、ふ、ふわッ…し、ぬ…。はな、せ……ぐふっ』
いや、離せよ。
「せ、せんぱいッ！先輩……おれ、おれぇ……ッッ！
生きて、る。生きててよかった…！！」
いや、心配しすぎじゃない？？？
こんな中、無表情な私は天才だと思う。
涙目になりながら私のことを抱き締めてきやがる不破に言う。
『うん、助けてくれてありがとうだけど、離して???』
三途の川渡りそう！！
「ぅぇ……？ぁ、すみませ、ぅぅ〜」
『……助けてくれてありがとう。
不破が居なきゃ、わたしは最悪、死んでたかも。
本当に、ありがとうね。』
……不破のほうが身長高いのムカつくな…！！
「せんぱぁぁぁい！！」
急に真面目な顔になる不破。どした？？？
「好きです、付き合ってくださぁい！」
と言って、どこからか出してきた箱。
箱……？とか思ってるとパカッ、と開けると、中には指輪が。
『…それ、結婚してください、
的なアレのときにだすもんじゃないの？』
ずれてるなぁ。
「あ、ほんとだ……にゃはっ」
『ははは、ホント、変わってるね。』
『ま、そういうとこも好きだよ〜
さ、帰ろーっ！』
「……………うぇ？……せんぱぁいぃぃ……//
…あ、まってください！おいてかないでぇ〜〜！！」
ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ、
不破がかっこいいなぁ、って思った今日、この日。
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作者名：Le chat blanc | 作成日時：2023年1月15日 17時
