7. ページ7
『エドワード・エルリック…鋼の錬金術師』
「そ!」
「僕は弟のアルフォンス・エルリックです!」
『改めて自己紹介しよっか。
A・スフェイン。
与えられた銘は翡翠だから、翡翠の錬金術師が一応正確な二つ名なんだけど…使う錬金術が少し特殊だから、空間の錬金術師とも呼ばれてる。』
『因みに、敬語じゃなくていいよ。同じ国家錬金術師仲間だし…』
「おーサンキュ。俺もエドでいい。で、ちょっと聞きたいんだけど…」
『なに??』
大佐が用意した車には、前の席に大佐と中尉、真ん中の席に私とエド、後ろの席に大きいアルフォンスが乗っている。
車から外を眺めながら、エドは私にそう尋ねた。
「…あんた、見たのか?」
『んー?何を?』
「とぼけんなよ…手合わせ錬成してただろ。錬成陣も何処にもない」
『…大佐、彼は』
「ああそうだ、"仲間"だよ。君の…ね」
『ふーん、やっぱり…』
「やっぱりって…」
『…見たよ、私も』
「!」
私も窓枠に頬杖をついて、小さめの声で答えた。
エドが思いっきり振り向く気配がする。
…彼も、手合わせ錬成をするということは、見たのか。
あの"真理"を。
「でも、その…対価、は…」
『…大佐』
「いいんじゃないか、話しても」
大佐はこちらを向かない。
私も目線は変えない。
ただ、エドとアルフォンスだけが、私から目を離さなかった。
『…分かった。暇潰しがてらに少し話そうか』
--遠い遠い、昔の話を。
120人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
キース - 更新頑張って下さい!とても面白くて大好きです! (2020年10月21日 21時) (レス) id: 7e1a44873b (このIDを非表示/違反報告)
アギト - そういえば、idって同じ数字にもなるんだね。 (2019年7月23日 10時) (レス) id: ef60878955 (このIDを非表示/違反報告)
アギト - 日向さんこんちゃーす。私もこの作品の続きが気になって確認してました。 (2019年7月23日 9時) (レス) id: ef60878955 (このIDを非表示/違反報告)
日向クロ - 続きが見たいです。心から!! (2019年6月21日 17時) (レス) id: 24db1a3b4c (このIDを非表示/違反報告)
日向クロ - これ取っても面白いですね。ときどき探してみています。ちなみに私も作品をいろいろ書いています。 (2019年6月16日 15時) (レス) id: 24db1a3b4c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:神菜 | 作成日時:2019年1月31日 19時