九話鏡side ページ11
鶴さんが出ていってから暫く経った
そろそろ太陽が真上に来る頃に、彼は突然やって来た
「主よ、入ってもよいか?」
鏡「ん、いいよー」
ゆっくりと襖を開き、入ってきたのは三日月さんだった
鏡「なんの用かな、三日月さん」
先程まで取り組んでいた書類を片付け、彼に尋ねる
三「今日、新たな刀剣が顕現したと聞いてな。ちと様子を窺ってきたんだが…女の身体であるのが気になったのだ」
鏡「白雪藤四郎は刀剣"女士"なんだよ。なんで女なのかは私も知らないけど、上からは、非公式な存在だから演練や他の本丸とは関わらせるなって」
三「ふむ…非公式、か…」
顎に手を当て、考え込む三日月さん
三「白雪藤四郎…どこかで会っている気がするのだが思い出せん」
鏡「えっ、三日月さんも白雪ちゃんのこと何か知ってるの?」
知っているのであれば何でもいいから聞きたい
先程まで白雪ちゃんについてこんのすけと調べてみたけど、彼女の言った通りどの文献にも記されていなかった
三「もう少しで思い出せそうなんだがなぁ。うむ……嗚呼、思い出したぞ!」
三「大阪城で一度だけあやつを見たことがあるのだ」
鏡「へぇ…大阪城」
てことは、白雪藤四郎は、大阪城にいた誰かの刀だった可能性がある
でもいくら妖刀とはいえ、粟田口吉光の太刀だもの、相当位の高い武士じゃなきゃ手に入らないはず
三「恐らく、白雪藤四郎は豊臣秀吉が隠し持っていた秘蔵の太刀だ」
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にゃーちゃん - 更新頑張ってください、楽しみにしてます! (2022年9月7日 23時) (レス) @page32 id: 25d0243371 (このIDを非表示/違反報告)
るるるんる - 続き待ってます(*^▽^*) (2021年12月30日 21時) (レス) @page18 id: 3a1425707e (このIDを非表示/違反報告)
夕立(プロフ) - 最初から気になる (2017年7月1日 15時) (レス) id: 28663e6b05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:早稲月 x他3人 | 作成日時:2017年7月1日 15時