優しさ届ける広い空！7

＊３０４話 集合 ページ42

貴「とっても素敵なミルクさん達の夢を…!私の大事な人たちの大切な夢を…!!馬鹿にしないでください!!!」

大好きな人たちの夢を笑われたことが悔しくて悔しくて…

気づけば頬に涙がつたっていた

みんながどれだけの想いで頑張っているのかも知らないくせに…

マ「ヒメル…」

の「ヒメル!!大丈夫!?」

私が涙を拭う間もなく、のぞみたちがすごく慌てた様子で走ってきた

貴「みんな…!?どうしてここに…!!」

り「あんたがココに携帯貸したんじゃないの?」

貴「え…?あ…」

連絡お願いしますって言って渡したのを思い出す

そういえばココさん、受け取った瞬間携帯開いてたな…

か「それよりヒメル」

貴「は、はい」

なぜか怖い顔をしているかれんさんに背筋がピンと伸びる

か「どうして泣いてるの?ヒメルを泣かせたのは…」

こ「あらかれん、それはわざわざ聞くまでもないんじゃないかしら」

う「そうですよね」

みんなの視線が一斉にギリンマさんのほうへ向いた

なんか獲物を見つけた狼みたいな目をしてる…

貴「みんなどうしたの…?顔が怖いよ…?」

う「ヒメルは気にしないでください」

こ「ほら、涙をふかないと」

こまちさんがハンカチで優しく涙をぬぐってくださる

チェーニからAに戻れた時もこまちさんからこうしてもらったっけ…

・・・え、私もしかして成長してない…??

り「もう大丈夫?」

貴「うん、ごめんね」

り「はいはい、謝らないの。どうせまた誰かのため…今回ならミルクたちのためかな…に泣いてたんでしょ」

貴「・・・そんなんじゃないもん」

そんな大層なことじゃない

貴「私はただ…」

夢を馬鹿にされたことが悔しくて…

何も出来ない自分に腹が立って…

それで…

り「でもさ、そうやってヒメルが泣くの…みんなが悲しむだけだよ」

貴「っ!!」

り「あたしらが見たいのはヒメルの笑顔だって何度も言ってるでしょ」

ニッと笑うりんが私にはとってもかっこよく見えた

の「けどまぁ今回私達が怒るべきなのはヒメルじゃなくて…」

みんなのギリンマさんを見る目がよりいっそう険しいものになる

だから怖いんだってば!!目がすわってる!!

ほら、ギリンマさんのあの嫌味な笑顔が引きつってるよ…!

の「ナイトメアの分際で私達のヒメルを泣かすなんて…」

う「絶対に許せません!!」

貴「ん…?ちょっと待って今なんか論点ずれて…」

の「みんないくよ!!」

５『Yes!!』

ナイトメアの分際…は、まぁいいけど

私達のって何!?

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