優しさ届ける広い空！7

＊２９９話 チョロいーず ページ37

舞い上がった私は思わずミルクさんをギュッと抱きしめる

ミ「ミ゛ッ?!」

・・・どうやら力強くし過ぎたらしい

ミルクさんからとんでもない声が…

マ「A?!」

貴「ご、ごめんなさぁああい!!め、目を開けてくださいぃぃい!!死なないで!!」

ミ「勝手に殺すなミル!!」

あ、良かった、生きてた…

貴「すみません…ちょっと、ミルクさんが可愛すぎて…」

ミ「!?そ、それならしょうがないミル…ときにはそういうこともあるミル…」

貴「わぁさすがミルクさん!!優しい!!顔も性格も良いなんて、もう最強ですね!!」

とりあえずとことん煽てる作戦

ミ「そうミル?あなた、なかなか見る目あるミル!!褒めてやってもいいミル」

なんだろう…私が言えることでもないんだけど、ミルクさんってチョロい…

あ、私がチョロいのは自覚済みです

だってみんなみたいな可愛い人達に褒められたらそりゃあ…ねぇ?

貴「ありがとうございます!それで、今日はグラタンを作るんですよね?材料を選びに行きましょう!!」

ミ「ハッ!!そうだったミル!!行くミル!!」

貴「はい!」

マ「私たちはデザート選んでくるわね」

貴「はーい、気をつけてね」

コ・ナ「分かってるココ(ナツ)!」

・・・て、ん??

貴「ちょっとマフィン、デザートなんて買わな…!!」

買わないからね、そう言おうとして振り向いたときにはすでにマフィンの姿は見えなくなっていた

ミ「相変わらず逃げ足が速いミル…」

マフィン達がいた場所を、ミルクさんはジト目で睨む

貴「あはは…」

マフィンのこの性格は昔からなのか…

ミルクさんとお話しをするいい機会だと考えよう…

貴「まぁ、楽しそうだし、ミルクさんと再会できてうかれてるんだろうし、今日くらいは見逃すか…」

何より、うかれてるのは私も一緒

とやかくは言えない

ナッツハウスにあった材料を思い出しながら食材売場へ向かった

ミ「・・・貴方たちは、本当にプリキュアミル?」

ふいに、ミルクさんが問いかけてくる

貴「はい…。信じられないかもしれないですけどね…」

私だって自分がプリキュアをやってるなんて、未だに信じられない

貴「あ、でもみんなは凄いんですよ!!いつも優しくて、周りのことをたくさん考えてくれて、一緒にいるとすごく楽しくて…」

ミ「」

貴「私には、みんなキラキラ輝いて見えるんです」

ミルクさんは、私の話を黙って聞いてくれる

ミ「そうは思えないミル。特にあのピンクの奴は」

と、思っていた時期もありました

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