優しさ届ける広い空！7

＊２８９話　マフィンの友達 ページ27

貴「あ!それ!その話!!」

危ない、一瞬忘れかけてた…

マ「どの話マフ」

貴「あのね、マフィンが言ってたお友達」

を見つけた、と続ける前に私の話はのぞみの大声によってさえぎられた

の「Aちゃんいる!?」

さっきの私と負けず劣らずの勢いで、みんながナッツハウスの中に飛び込んでくる

マ「さっきから何マフ!?」

ナ「ナッツハウスの扉を壊すつもりなのか…?」

そんな気持ちは全くなかったんですけど…客観的に見ると確かに壊れそう…

貴「えっと…みんなどうしたの?」

り「どうしたもこうしたもないよ!!」

いやあるよ

の「Aちゃんがいつもと全然違う慌てた表情で教室を出ていっちゃったから…何かあったのかと思って」

こ「心配したのよ。また何か、一人で抱え込んだりしてるんじゃないかって」

貴「それは、なんていうか…ごめんなさい。でも、心配されるようなことは何もないから大丈夫です」

"心配されるようなことは"ね

ここ大事

すごく重要なことはあったけど

の「そっか、何もないなら良かったぁ…。安心したらお腹すいちゃった」

ナ「豆大福でいいなら二階にあるが…」

の「本当!?やった〜!!みんなはやく行こう!!」

り「はいはい」

う「行きましょう!!」

のぞみたちってほんとに、まるで嵐みたいだ

ココさんとナッツさんも店の奥に行ってしまい、ここにいるのは私とマフィンだけになった

みんなが楽しそうに二階へ上っていくのを見送りながら、小さな声でマフィンに声をかける

貴「マフィン、ちょっといい…?」

マ「?」

キョトンとしてるマフィンを抱き上げて、店の隅へ移動した

マ「A、二階に行かないマフ?Aだって豆大福好きマフ」

貴「今日は、それより大事な話があるの」

マ「大事な話マフ?」

豆大福の１００倍くらいは大事かな

貴「確認なんだけど、マフィンのお友達って耳が大きくて、白色で、目が赤で、赤色のリボンをつけてるんだよね?」

マ「そうマフ。でも、それがどうしたマフ?」

貴「あのね、マフィンのお友達、見つけたかもしれない」

マ「マフ!?」

私が今日のことを詳しく説明しようとしたとき、

の「いやー!!私の豆大福〜!!」

またしても私の言葉はのぞみの大声でさえぎられる

マ「」

貴「」

マ「・・・詳しい話は後で聞くマフ」

貴「・・・うん、詳しいことは後で話すよ…」

のぞみ的には無意識なんだろうけどさ…のぞみってタイミング悪いこと多いよね…

＊２９０話　お世話役見習い→←＊２８８話　ぬいぐるみ?

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す