優しさ届ける広い空！7

＊２８７話　空っぽお弁当 ページ25

の「いやぁ、嬉しいことがあるとお弁当も美味しく食べられるってもんだよ!」

貴「うんうん、かれんさんからもお許しをもらえたし、うららちゃんのすてきな記事も読めたしね!」

か「分かったからくっつかないで。暑いわ」

そういうところが素直じゃないんですよ〜

貴「・・・はぁい」

り「ていうか、のぞみはいつもバクバク美味しそうに食べてるでしょ」

の「う…。さ〜て、お弁当お弁当…」

りんから痛いところをつかれてサッと視線をそらすのぞみ

貴「でもそれを言い出したらりんだってそうでしょ?それに、のぞみやりんやうららちゃんの食べっぷりは見ててこっちも幸せになるくらいだからノー問題だよ」

り「ノー問題って…」

貴「No問題」

り「ノーの発音に突っ込んでるわけじゃない」

りんってば冷静

貴「No problem」

の「おー!Aちゃんすごーい!」

貴「ありがとー!!のぞみ好き」

の「私も好きー!」

少しだけのぞみとイチャイチャしてからお弁当を開ける

貴「おぉ!」

今日も美味しそうだ

さっすがマフィン

いつもありがとうございます

いつもとはいっても交代制だから二日に一回だけどね

の「それじゃあ私も!ふんわりあま〜い卵焼き〜!」

目をキラキラと輝かせながらのぞみがお弁当を開けると…

の「お、お弁当が…空っぽ…!?」

貴「え…!?」

弁当の中身は確かにすっからかん

か「持ってくるお弁当を間違えたなんてことはないわよね?」

の「」

貴「のぞみ?」

り「・・・ショックで固まってる」

お弁当が空っぽって、どうしてそんなことが…

・・・ん?あれ??

貴「ねぇのぞみ、今日のお弁当ってもしかして卵焼きをたくさん入れてもらった…?」

の「・・・うん。でも、どうして?」

貴「あ、いや、そこまでショックを受けるってことは、何か特別なことがあったのかなって…」

の「そうなんだよ〜!!せっかくふんわり甘い卵焼きを沢山いれてもらったのに!!」

ガシッと肩をつかまれて訴えかけられる

頭がガクガク揺れて首がちょっと痛い

か「の、のぞみ!?」

こ「Aが死んじゃうわよ…!?」

の「あ!ごめん!Aちゃん大丈夫!?死なないでAちゃ〜ん!!」

貴「い、いや、死なないから…むしろ今さらに揺らされてるので死にそう…」

のぞみ、お願いだから落ち着いて

の「ご、ごめん…」

貴「ううん、大丈夫。それより私のお弁当わけてあげるから、元気出して?」

の「!ありがとぉ…」

それにしても…沢山卵焼きが入ったお弁当が空っぽってことは…

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