優しさ届ける広い空！7

＊２８６話　素直 ページ24

お昼休み、いつもの場所へ向かっていると廊下にサンクルミエール通信が張られているのを発見した

貴「あ!うららちゃんの記事…!」

の「わぁ!大きな記事になってる!!」

り「ほ〜、増子さんも、たまにはまともな記事書くんだ」

貴「りんそれは失礼すぎるよ」

り「否定は?」

・・・しないけど

できないけど…

こ「お父さんもおじいさんも、とても喜んでくれたんじゃない?」

う「はい、とっても!家ではもう、ずーっとCDかけっぱなしです」

貴「おー、お仲間」

さすがうららちゃん親衛隊

り「てことはAの家でもずっとうららのCDかかってるんかい」

貴「え?もちろん」

当然でしょ

マフィンだって許可してくれてるし

こ(マフィンさんは諦めたのね)

か「頑張ったかいがあったわね」

う「ありがとうございます。ほんとに皆さんのおかげです」

貴「違うよ。私達はちょっと手伝っただけ。全部うららちゃんの力だよ。ですよね、かれんさん」

か「・・・えぇ」

冷たくフイッと視線をそらされた

う「!?」

貴「か、かれんさ〜ん…」

か「そろそろ行きましょう、早くしないとお昼を食べる時間がなくなるわ」

貴「かれんさ〜ん…」

か「」

目も合わせてくれない

こ「あらあら…」

り「まだ怒ってるんだ…」

貴「やっちゃったかな…」

う「いったい何があったんです?かれんさんがAさんのことを無視するなんて…!」

うららちゃんは心底驚いたように目を見開きながらオロオロしていた

貴「いや、実はね…」

朝の出来事を簡潔に説明する

実はあのあとも少しみんなでかれんさんをいじってたら、機嫌が悪くなってしまった

貴「あはは、言い過ぎた」

り「でもかれんさんが素直は嘘でしょ」

こ「そうねぇ」

の「りんちゃんこまちさん、そんなこと言ってると余計に…」

貴「そうだよ…」

か「・・・ふんっ」

あー、ほら…

貴「かれんさん、機嫌直してくださいよ〜」

か「別に機嫌悪くないわよ」

貴「お願いです、謝りますから、ね…?」

か「う…」

の「私の卵焼きもあげますから〜」

のぞみと二人でかれんさんの手を片方ずつ握る

こ「かれん、可愛い後輩がこう言ってるんだから。それともまさか、それでも許せないくらいかれんの心は狭いのかしら」

ひぇ…こまちさん恐ろしや…

か「わ、分かったわよ、分かったから!２人とも手を放しなさい!」

の「やったー!」

貴「ありがとうございます!」

やっぱり誰よりも敵に回しちゃいけないのはこまちさんだな…

＊２８７話　空っぽお弁当→←＊２８５話　髪型

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す