優しさ届ける広い空！6

＊２５５話　取材開始 ページ45

の「お〜い!丁度良かった!!」

のぞみが一階で誰もいないことに気づいた増子さんに声をかける

貴「のぞみ、そんなに乗りだしたら危ないよ…」

りんが落ちないように一生懸命引っ張ってるじゃん

の「大丈夫大丈夫」

普通の人なら大丈夫でものぞみなら大丈夫じゃないと思う

貴「本当に気を付けてね。見てるこっちがひやひやするから」

マ「A、のぞみにはどれだけ言っても無駄だと思うわ」

の「ひっどいなぁ」

増子さんがいるのに喧嘩を始めようとしてる二人

貴「はいはい、そこまで。喧嘩するなら後でね」

こ「後でならいいの…?」

こまちさんからもっともなツッコミが入った

貴「確かに…。そもそも喧嘩しちゃだめだよ。分かった?」

マフィン、と続けようとしてはたと思いとどまる

そう言えば意識してなかったし、今までスルーされ続けてたけどマフィンってマフィンのまま呼んでいいの?

今度考えなきゃな

り「増子さんごめんね、このバカ２人が」

マ「なんですって!?」

の「りんちゃんも酷いよ〜!!」

貴「ま、まぁまぁ」

ほおっておいたらすぐにでも暴れだしそうな二人をおさえ、ソファの方へ引き寄せた

そこで反応するって、自分がバカだと認めてるようなものだしさ…

増子さんはのぞみとマフィンのことなんか見えてないようにうららちゃんの写真を撮り始める

ぎゃくによく無視できるな…

いろんな意味でプロだ…

増「歌手デビューおめでとうございます!」

一通り写真を撮り終わったのか、続けてインタビューが始まった

増「で、デビューイベントはどこでやるんですか?」

う「え、あの…」

うららちゃんの口から出た会場の名前は私でも知っているような有名な場所

増「すご〜い!!アイドルデビューの聖地じゃないですか!!!」

私も知ってるくらいだから、増子さんが知らないはずがない

増子さんの言葉に、のぞみも目を輝かせた

の「アイドルの聖地…!!」

こ「すごいのね…」

増「それでは!さっそく号外の準備に取り掛からせていただきます!」

あ〜、うららちゃんすごい困った顔してる…

みんなうららちゃんのことなんだから、うららちゃんのこともっと気にしてあげて…

貴「うららちゃん、大丈夫…?」

う「!Aさん…」

貴「嫌なら私がみんなに言おうか…?」

う「・・・いえ…皆さん、私のためにしてくれてるっていうことは伝わってくるので…」

うららちゃんは優しすぎる

貴「嫌なことは嫌って言っていいんだよ…?」

私はその方が嬉しいのに…

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