*140話 嘘…? ページ49
貴「・・・私…みんなに何かしたっけ…」
いや正直した記憶しかないんだけど…
最近、みんなに避けられてる気がする
やっぱりみんな怒ってるよね
気にしないって言ってくれたけど、そんなの出来るはずないもんね…
でも…
貴「一人って…寂しいなぁ…」
私の呟きは誰に聞かれることも無く昼休みならではの騒がしさにかき消されていく
今日はみんなお昼に用事が入っているらしい
なら仕方がないかって、一人でご飯を食べる場所をさがしていたときに、みんなが生徒会室に入っていくのを見てしまった
貴「用事って、嘘なのかな…」
大好きな人に避けられるのって、こんなに悲しいことなんだ…
改めて自分がとった行動の愚かさを感じる
まぁどれだけみんなが私のことを好きでいてくれてるかは分かんないけどさ
それでも避けられて嫌な思いをしない人の方が少ないだろう
貴「謝ることしか出来ないよね…」
でもみんながどうして私を避けているのかも分からない状況で謝ったとして、何か意味があるんだろうか
一番に思い浮かぶのはやっぱりついこの間までの私の態度だけど、みんなの言動を思い出すと私にかけてくれた優しい言葉は嘘じゃない気がする
一緒に遊んだりおしゃべりしたりしたときに見せてくれた笑顔は、偽物なんかじゃない気がする
私がそう感じているだけだと言われればそうなんだけど
貴「うぅ…分かんないよ…」
そう言えば家でのマフィンの態度もどこかよそよそしいんだよね、最近
マフィンも嘘をつくのとか苦手な子だからなぁ…
というか、5メンバーは全体的に嘘が苦手
正直で素直で、真っすぐで…私の憧れで…
誰かしらに問い詰めれば何か分かりそうではある
でもそんなことして余計に嫌われちゃうのは絶対に嫌だ…
私はどうすれば…
の「あれ?Aちゃん?」
貴「!」
り「もうすぐ昼休み終わるよ?急いで戻らないと…。こんなところでどうしたの?」
パッと後ろに振り返れば怪訝そうな表情を浮かべるのぞみとりんが立っていた
貴「あ、う、ううん。何でもない!」
の「そう?」
貴「うん!えへへ…」
り「」
・・・嘘をつくのは私も苦手なんだった…
貴「ほら、はやく教室に戻ろう!」
の「そうだね」
私達は並んで歩きだす
り「そういえばA、今日もナッツハウス来るでしょ?」
貴「え、う、うん…迷惑じゃないなら…」
の「迷惑なわけないよ〜。みんなAちゃんともっともっとお喋りしたいんだから!」
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桜月 - ありがとうございます!楽しんでいただけているなんて、すごく嬉しいです!学校…あぁ…夏休みの宿題がぁ…。こほん!私も5にみんなに元気をもらってます(笑)本当にありがとうございます!これからも頑張ります! (2019年7月26日 8時) (レス) id: bf4928b3fa (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 桜月さん初めまして!毎回楽しく見ています!5のみんなからいつも勇気や元気をもらいます!これからも頑張ってください!自分もこの小説見て学校頑張ります!! (2019年7月25日 6時) (レス) id: 30d442498d (このIDを非表示/違反報告)
桜月 - アリサさん» 嬉しいです…!ありがとうございます!これからも頑張ります!本当にありがとうございます!どれだけありがとうございますって言っても足りないくらい嬉しいです!(笑) (2019年7月1日 21時) (レス) id: bf4928b3fa (このIDを非表示/違反報告)
アリサ - 凄く凄く面白いです!元気を貰ってます!更新大変だと思いますが頑張ってください! (2019年6月30日 22時) (レス) id: 79d6df86c0 (このIDを非表示/違反報告)
桜月 - まなさん» のぞみも可愛いですよね(笑)のぞみママの看病の回では、頑張るのぞみにめちゃくちゃ癒されました(´∀`*)応援ありがとうございます!すごく嬉しいです。 (2019年6月24日 21時) (レス) id: bf4928b3fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜月 | 作成日時:2019年6月15日 23時