*95話 どこにいるの ページ5
のぞみside
少しの期待を胸に、今日もナッツハウスの扉を開ける
の「・・・ただいま…」
コ「おかえり」
り「やっときた」
う「遅かったですね」
か「何かあったの?」
こ「今日は豆大福があるわよ」
―だから…ここはのぞみの家か何かなの…?(汗)でも、おかえり、待ってた。みんなももういるよ(ニコッ)
私のつぶやきに答えてくれる声は一つ足りない
私の前に、あの、花の咲くような笑顔はない
学校に行けば、ここに来れば、いつでも会えた、大切な友達はいない
私より先にここに来てた日も、私より後にここに来た日も、私と…一緒に来た日も、私が話しかければどんな時も笑顔で返してくれた
それが…
マ「当たり前になってた…」
の「!?」
マ「Aがいて…Aとたくさん喋って、Aと一緒に笑って…。そういうのが全部…当たり前になってた…。ずっと、かわらないって…心のどこかで思ってた…」
一緒だ…
マフィンも…ううん、マフィンだけじゃない…
きっとみんな…考えてることは一緒なんだ
の「・・・Aちゃん…」
ねぇ…どこにいるの…?
あの日…Aちゃんが倒れた日から…Aちゃんがどこにいるのか分からない
一度も…家にも帰ってきていないらしい
マ「あのね…お昼、ずっと家にいたけど…Aは今日も…」
の「言わないで良いよ…分かった…ありがとう…」
マフィンが言おうとしている先は予想できる
だから止めた
その先を聞いてしまったら私は…私達は…きっと不安や涙を隠すことが出来なくなっちゃうから
Aちゃんがいなくなってから、毎日みんなでAちゃんを捜してる
でも…Aちゃんは見つからないんだ
私は…どうすればいい…?
り「あ〜あ…なんかあたし、弱くなったかも…」
か「それを言うなら私もよ…。ほんの少し前なら、こまちと二人…へたしたら一人きりの方が普通だったのに…」
りんちゃんとかれんさんは自嘲気味に笑う
マ「そうよ…。私がこんなになっちゃったのって、きっとAのせい…。Aと一緒にいるときの楽しさを覚えちゃったから…」
の「っ!うん。私、絶対Aちゃんに、文句言うよ」
こ「・・・そのためには、まずAを見つけないとね」
う「・・・ですね…!」
そうだ…ここでのんびりしている暇はない
の「よ〜し、今日もAちゃんを捜すぞ〜!けって〜い!」
Aちゃん、今はまだ、どこにいるか分からないけど
絶対に私達で見つけだすから…覚悟しててよ
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桜月 - ありがとうございます!楽しんでいただけているなんて、すごく嬉しいです!学校…あぁ…夏休みの宿題がぁ…。こほん!私も5にみんなに元気をもらってます(笑)本当にありがとうございます!これからも頑張ります! (2019年7月26日 8時) (レス) id: bf4928b3fa (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 桜月さん初めまして!毎回楽しく見ています!5のみんなからいつも勇気や元気をもらいます!これからも頑張ってください!自分もこの小説見て学校頑張ります!! (2019年7月25日 6時) (レス) id: 30d442498d (このIDを非表示/違反報告)
桜月 - アリサさん» 嬉しいです…!ありがとうございます!これからも頑張ります!本当にありがとうございます!どれだけありがとうございますって言っても足りないくらい嬉しいです!(笑) (2019年7月1日 21時) (レス) id: bf4928b3fa (このIDを非表示/違反報告)
アリサ - 凄く凄く面白いです!元気を貰ってます!更新大変だと思いますが頑張ってください! (2019年6月30日 22時) (レス) id: 79d6df86c0 (このIDを非表示/違反報告)
桜月 - まなさん» のぞみも可愛いですよね(笑)のぞみママの看病の回では、頑張るのぞみにめちゃくちゃ癒されました(´∀`*)応援ありがとうございます!すごく嬉しいです。 (2019年6月24日 21時) (レス) id: bf4928b3fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜月 | 作成日時:2019年6月15日 23時