＊１２４話 教えない ページ34
ココ達が叫んだ直後、コワイナーの声が聞こえた
そう遠い場所ではなさそう…
り「うそでしょ！？」
みんなの表情が焦りに変わる
コワイナーの声、でも、コワイナーが現れているのは私達の前じゃない
そして…コワイナーの声が聞こえてきた方向
そこから導き出される答えは…
の「っ！Aちゃんが…！！」
ブ「はやく行きな。今日はハデーニャがくると言っていたはずだ」
ア「・・・今のあの子じゃ…勝てないよ」
ナイトメアの言葉に、私達は無言でうなずき合うとすぐさま声が聞こえてきた方へ駆けだした
ブ「A君のこと、頼んだぞ。きっとA君を救えるのは…お前たちだけなんだからな」
の「！・・・うん！」
Aside
貴「！カハッ…」
ハ「しぶとい奴だねぇ。いい加減喋ったらどうなんだい！？お前ならあいつらの弱点くらい、知っているだろう！？」
貴「・・・知らない…」
ハ「あ゛!?」
貴「っ！」
ハデーニャさんに、蹴られ…殴られる
さっきからこれの繰り返しだ
痛い…
意識はもうろうとしているし、目の前だってもうかなりかすんで見えた
怖い…
体が小刻みに震える
でも…
貴「仮に…知ってた…って、ぜっ…たい…教えない…！」
ハ「なんだと！！」
またすぐに襲ってくるであろう痛みに耐えられるよう、私はぎゅっと目をつぶった
私は…みんなにたくさん酷いことをしたんだ
ううん、みんなだけじゃない
知らない人だって、パルミエ王国の妖精たちだって…数えきれないほど傷つけた
私が傷つけた人たちの痛みに比べたらこれくらい…なんてことない
これは…当然の報いなんだ…
５『A(ちゃん/さん)！！』
ハ「！！」
みんなの声が聞こえる
・・・私…なんて都合のいい想像をしているんだろう…
みんなが助けに来てくれるなんて、そんなことあるわけないのに
ル「Aから離れなさい！！」
ハ「ちぃっ！」
ド「Aちゃん！」
体を揺さぶられたような気がして、ゆっくりと、重たい瞼を上げた
レ「！良かった…」
貴「・・・幻聴とか幻覚って…行き過ぎると感覚まで麻痺してくるんだ…」
初めて知った
私どれだけみんなに会いたいんだろう…
やっぱりみんなが大好きなんだよなぁ
の「いや、幻聴でも幻覚でもないからね！？ちょっ！Aちゃんしっかりして！」
幻聴でも幻覚でもない…？
貴「そんなの嘘だよ…だって私、みんなに酷いこと言って…みんなをいっぱい傷つけて…私にはみんなに会う資格なんて無いもん…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 126人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜月 - ありがとうございます！楽しんでいただけているなんて、すごく嬉しいです！学校…あぁ…夏休みの宿題がぁ…。こほん！私も5にみんなに元気をもらってます(笑)本当にありがとうございます！これからも頑張ります！ (2019年7月26日 8時) (
レス) id: bf4928b3fa (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 桜月さん初めまして！毎回楽しく見ています！5のみんなからいつも勇気や元気をもらいます！これからも頑張ってください！自分もこの小説見て学校頑張ります！！ (2019年7月25日 6時) (レス) id: 30d442498d (このIDを非表示/違反報告)
桜月 - アリサさん» 嬉しいです…！ありがとうございます！これからも頑張ります！本当にありがとうございます！どれだけありがとうございますって言っても足りないくらい嬉しいです！(笑) (2019年7月1日 21時) (レス) id: bf4928b3fa (このIDを非表示/違反報告)
アリサ - 凄く凄く面白いです！元気を貰ってます！更新大変だと思いますが頑張ってください！ (2019年6月30日 22時) (レス) id: 79d6df86c0 (このIDを非表示/違反報告)
桜月 - まなさん» のぞみも可愛いですよね(笑）のぞみママの看病の回では、頑張るのぞみにめちゃくちゃ癒されました（´∀｀*）応援ありがとうございます！すごく嬉しいです。 (2019年6月24日 21時) (レス) id: bf4928b3fa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜月 | 作成日時：2019年6月15日 23時
