*120話 罪 ページ30
こ「ねぇ、A…どうしてそんなに私達を避けるの?私達、何かした?」
貴「」
こまちさんの言葉に、黙って私は首を横に振った
う「私達のこと、嫌いになったんですか…?」
貴「!違う!!・・・あ」
つい叫んでから、慌てて目線を地面に落とす
貴「お願いだから…もう私にかまわないで」
マ「どうして?どうしてそんなに…」
り「ちゃんと理由を言ってくれなきゃ、分からないよ」
マフィンからの質問には答えず、自分の問いをみんなにぶつけた
貴「逆に…どうしてみんなは…こんなに私にかまってくるの?ほっといてよ…」
の「それはAちゃんが私達の大切な…」
貴「私は!!」
5『!?』
私が聞いたことに答えようとしてくれているのぞみの言葉を大声でさえぎる
貴「私は…ナイトメアだったんだよ…?私がいなければ…パルミエ王国は無事だったかもしれない…壊滅なんてしなかったかもしれない。私なんかがいたから!ココさんもナッツさんもマフィンも…」
ミルクさんも…パルミエ王国の妖精たちも
貴「みんなだって…傷ついて…私なんかがいたから、ナイトメアは…。私さえ…私さえいなければ…」
コ「悪いのはAじゃない!僕もナッツも、マフィンも、Aのせいだなんて少しも思ってない!」
の「そうだよ。だから、自分をそんなにせめないで…」
そんなの無理だよ…
のぞみの…ココさんの…みんなの優しい言葉が…今の私にはすごくつらかった
悪口でも文句でも…なんでもいいから、はっきり私のせいだって言ってくれればいいのに…
貴「たとえみんなが…そう言ってくれたって…事実は変わらないでしょ…。パルミエ王国が滅びたのは私のせいなんだ…」
ナ「違う!」
貴「違わないんです!!」
何も…違わない…
貴「もし、仮に…みんながそう思ってくれてたとしても…パルミエ王国のみんながどう考えるかは分からない…。それに何より…私は、自分を許せない…」
か「・・・A…。Aは、私達と一緒に…いたくない…?」
貴「っ!」
一瞬、言葉に詰まった
でも…
貴「・・・はい」
5『!?』
みんなが息をのむのが分かる
のぞみの、腕を握る力が一瞬だけ弱くなった
私はそれを見逃さない
のぞみの手を振り払うと同時に、また捕まらないよう、のぞみたちから7mほど離れる
そこで一端立ち止まり、
貴「だから…もう追いかけてこないでね」
と、それだけ言い捨てて、私は今度こそ走りだした
みんなから、自分の罪から逃げるように…
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桜月 - ありがとうございます!楽しんでいただけているなんて、すごく嬉しいです!学校…あぁ…夏休みの宿題がぁ…。こほん!私も5にみんなに元気をもらってます(笑)本当にありがとうございます!これからも頑張ります! (2019年7月26日 8時) (レス) id: bf4928b3fa (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 桜月さん初めまして!毎回楽しく見ています!5のみんなからいつも勇気や元気をもらいます!これからも頑張ってください!自分もこの小説見て学校頑張ります!! (2019年7月25日 6時) (レス) id: 30d442498d (このIDを非表示/違反報告)
桜月 - アリサさん» 嬉しいです…!ありがとうございます!これからも頑張ります!本当にありがとうございます!どれだけありがとうございますって言っても足りないくらい嬉しいです!(笑) (2019年7月1日 21時) (レス) id: bf4928b3fa (このIDを非表示/違反報告)
アリサ - 凄く凄く面白いです!元気を貰ってます!更新大変だと思いますが頑張ってください! (2019年6月30日 22時) (レス) id: 79d6df86c0 (このIDを非表示/違反報告)
桜月 - まなさん» のぞみも可愛いですよね(笑)のぞみママの看病の回では、頑張るのぞみにめちゃくちゃ癒されました(´∀`*)応援ありがとうございます!すごく嬉しいです。 (2019年6月24日 21時) (レス) id: bf4928b3fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜月 | 作成日時:2019年6月15日 23時