優しさ届ける広い空！

＊３０話　土曜日 ページ35

貴「わぁ…！！」

か「きれい…」

土曜日、のぞみの提案通りお花見をすることになり、私達は近所の公園に来ていた

でも、私とかれんさん以外はまだ来てないみたい

ま、多少は遅れるのもみんならしいというか、のぞみらしいというか…

それより、かれんさんが来てくださったことにほっとしている私であります

貴「最近は学校でも毎日見てますけど…改めてこういうところでお花見をすると、一段と綺麗に感じますね」

か「そうね…Aと一緒だからかしら」

貴「あはは、私もかれんさんとだからかも」

恋人みたいなセリフ(笑)

ん…？恋人…

あ、良いいたずら思いついたかも！真面目なかれんさんにだからこそ反応が楽しみなるいたずら

やるっきゃない

貴「でも桜も綺麗ですけど…かれんさんの方が何倍も何十倍も何百倍も、綺麗だと思います」

か「っ！？///な！？何言って…！///そんなわけ///」

おぉ…顔真っ赤。いたずら大成功…！

にしても…桜とかれんさん、絵になるなぁ

というか５メンバーみんな、桜とのツーショットとか撮ったら絶対綺麗←確信

男の人だったら一目でおちそう…ってあれ、自分で考えてむかむかしてきた…

ココさんとかナッツさん、シロップさんならまだしも…他の誰かになんか渡さない…！

貴「かれんさん、落ち着いて…」

か「誰のせいよ」

貴「・・・誰のせいでしょう」

私はおどけて笑って見せた

か「Aのせいよ」

貴「えぇ…？何のことでしょう…？」

か「・・・無理やりにでも分からせてあげましょうか？」

貴「結構です…！」

かれんさんの言葉に素早く反応し、背筋を伸ばす

か「もう…」

貴「エへへ…」

私達は顔を見合わせクスクスと笑った

「おうおう、楽しそうだな。混ぜてくれよ」

貴か「「っ！？」」

か「あなた…ナイトメアの…！」

私もかれんさんもほとんど無意識のうちに身構える

せっかく楽しいお花見なのに…なんでこんなときに出てくるかな…

「ブンビーさ」

貴「・・・そんなことはどうでもいい…。なんの用…？」

ブ「そんなこととはひどいな。用？あぁ、そこにいる青髪の姉ちゃん、プリキュアになる可能性があるんだろ？邪魔な奴等は芽のうちからつんでおこうってわけよ」

つまり…かれんさんが狙いなんだ…

・・・ふ〜ん…許せない…

か「A、相手の狙いは私みたい…。私がここに残ればAだけでも逃げられるわ…」

貴「私、逃げないです。かれんさんを残して逃げられるわけないじゃないですか…」

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