ずっと… 【終わりのセラフ】3

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優一郎の1本だけ生えている角と顔に広がり続ける鬼呪


優｢…さあ、もう一度やるぞ吸血鬼｣


君｢鬼籍に入るまでの九つカウントを始めろ


鬼籍王＿＿＿｣



優一郎が第2ラウンドを始めようとした時君月の声が響く



優｢…おお君月！？｣


《一》 《二》 《三》 《四》



カウントをしていく君月の鬼



優｢お前来たのか！一緒に吸血鬼どもを殺そうぜ！！｣



君月は優一郎にそう言われ優一郎を見るが頭に生えている角に目を見開く


君｢角…？｣


グ｢君月！！優は鬼に憑かれて我を失ってる！！


連れて逃げてくれ！！｣


優｢黙れっつってんだろグレン！！


俺なら、俺の力ならお前を救えるんだ！！！


行くぞ君月！｣



君｢…ああそうだな優おまえがさっき言ったことは正しい

こんな苦しい世の中じゃ…家族に執着しないで生きる意味なんてない｣


《七》


君｢でもだからこそ…｣


《八》


君｢俺もここでお前を守る｣



《九らえ》


君月の鬼はカウントをし終わると優一郎に向かって行く
そして優一郎を咥える


そのまま君月はシノアたちの援護により下の階に落ちる


ク｢お〜？何あれ？｣


クローリーがよそ見をしていた間にAも与一により救出される


グ｢ガキども最後の命令だ！！


お前ら絶対生きてここから逃げ切れ！！｣





シ｢君月さん！！｣


三｢君月！！優はどこだ！！？｣


君｢箱の中だ！！走るぞ！！｣


君月はそのまま走り出し、与一もAをおんぶし走り出す



《獲物を捕えた！！さあ殺せ！！


殺せ殺せ殺せ殺せ！！》


殺せと言い続ける鬼に君月は殺すなと答える



君｢中の鬼を気絶させろ鬼籍王！！｣


《…鬼？》



シ｢これはどういう…｣


君｢近接範囲で9秒カウントを聞かせた相手を数秒だけ強制収容する能力だ


吐き出せ｣



吐き出せといった君月に鬼は優一郎を吐き出す


ﾄﾞｻｯ


そのまま君月の腕の中で抱えられる


君｢…よし成功だ、角もない


鬼の侵食を止められたか｣



深｢おい！グレンの言葉が聞こえなかったのか！！


敵の増援が来るぞ！急げ！！｣



市役所の前で待っていた深夜が叫ぶ


シ｢行きましょうみなさん！中佐の命令です！

私たちは生き残ります！！｣

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