42.あらためて ページ42
、
パッと顔をあげた誠也さんとバッチリ目が合う。
綺麗な瞳に吸い込まれそうで思わず目を逸らす。
すると、私の右手に彼の左手が重なり、指が絡められる。
「あの時のAちゃん、かっこよかった」
『あの時?』
カッコよかったシーンなんて一つも思い出せず首を傾げる、
「ほら、夏美がなんていうか、ちょっと嫌味みたいなん言うてたやん。
その時、大切なお客様やって」
ああ、そのことか。納得した私は
『本当のことですから』
そう言って微笑んだ。
もちろん、もやもやして嫉妬していたけど
それは彼女に伝える必要はないかな、と。
どんな理由でも私の店のケーキを好きでいてくれる、
そんな人を嘲笑ったりはしていない。
それだけは伝えたくて。
「Aちゃん、惚れ直したわ」
『ええ、嬉しいですけど…どこに』
「Aちゃん
気つかい屋さんで、優しくて、仕事が好きで
相手のこともちゃんと思いやりながら
自分の意思もしっかり持ってて。
改めて好きやって思った」
誠也さんはそう言うと、絡まる指先に力が込める。
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わたがし*ふわり(プロフ) - riri2さん» 楽しみです(^^)待ってます! (8月20日 1時) (レス) id: 5e3370875a (このIDを非表示/違反報告)
しおりんご(プロフ) - riri2さん» 全然大丈夫ですよ!!更新とレスありがとうございます(^^)! (8月20日 0時) (レス) id: da7d8c2fe4 (このIDを非表示/違反報告)
riri2(プロフ) - わたがし*ふわりさん» コメントありがとうございます!また新作ができた際にはぜひよろしくお願いします。 (8月19日 23時) (レス) id: 82c53c7118 (このIDを非表示/違反報告)
riri2(プロフ) - しおりんごさん» ありがとうございます!長らく更新を止めていて申し訳ありませんでした。 (8月19日 23時) (レス) id: 82c53c7118 (このIDを非表示/違反報告)
riri2(プロフ) - まりんさん» ありがとうございます。長らく更新を止めていて申し訳ありませんでした。 (8月19日 23時) (レス) id: 82c53c7118 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:riri2 | 作成日時:2020年12月29日 8時