にくいあの子。みにくい私。【ツイステ】

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混乱する私を置いて闇の鏡は無機質な声で告げる





「汝の名を告げよ…」






困惑しながらも彼女は続ける







「ゆ、ユウです！」






女だ…





声が高いし細い






なんで誰も気づかないん？？？







「ユウ…汝の魂の形は…」






「わからぬ…魔力が一切感じられない…無、だ。」







『は…？』





私と同じ、魔力がない。






在校生からの視線を感じる






ク「なんと！！！！去年に引き続き魔力のない人間が闇の鏡に選ばれるなんて！！」





こっちをチラ見するな。クソカラス。

私はその分魔力を補えるように努力して勉強してる





すると、今まで黙っていたユウちゃんという子が震える声で言った





ユ「あ、あの…ここは、どこですか？」





まさか、この子も私と同じように異世界から…？？？



そんなことあるの？？




この時点で既に私は自分が知らないうちにユウと名乗る子に嫌悪感を抱いてしまっていた





そんなユウさんの様子を見て、どうやら長くなりそうだと察したクソカラスこと学園長は寮長達に自分の寮生達を連れて寮に戻るよう言った




私もみんなに混じってこっそり寮へと戻る





自分の同じ境遇の女の子が入って来たことで私は酷く動揺していた




きっとあの子は自分が女の子だって言うだろう




そしたら、学園にたった一人の女の子になってしまう





そうなったら私は…





いや、そもそも学園に入るって決まったわけじゃないし。




闇の鏡に言って故郷に返してもらうかもしれない





でも、もしあの子が来たのが日本だったら。





あの子は帰れない




私が一年かけても帰り方は見つかってないから




闇の鏡に送ってもらうこともできないだろう






ここまで来て私は最悪の事態を、予想してしまった






女の子、魔法が使えない、帰れない





到底寮なんかには入れてもらえないだろう





そう、男がいっぱいの寮は








なら、









オンボロ寮は？？？？

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