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彼女は『甘露寺 蜜璃』と名乗った。
珍しい髪色をしており、とても可愛らしい。
恋柱らしく、世界とも親交があるらしい。

「キュンキュンしちゃうわ〜!」
「A、素振りは終わったのか?」

そんな蜜璃を無視して、世界はAを見る。

………。
あっやべ。

「い、今から!!今からやるんです!!」

Aが焦ってそう言うと、世界は蜜璃の手を掴んで客間の襖を開ける。

「では、私たちは茶を飲むとしよう。行くぞ、蜜璃」
「ええ、そうね!」

庭には、A1人だけになった。
本日何回目かわからないため息を吐いて、Aは刀を握る。



「99………100!」

やっと素振りが終わり、Aは庭に寝っ転がる。
世界のお古が汚れたが気にしない。

………ん?

「な、なんかいる!!」

木の上に、誰かは分からないが人がいた。
口を包帯で隠していて、髪が黒い。
羽織は縞模様で、直感的に何かしらの柱だと分かった。
しばらく見つめあっていると、その人の首に巻かれた蛇が鳴いた。

白蛇かぁ、縁起いいなあ

呑気にそんなことを考えていると、その人は起き上がる。
どうやら降りるようだ。

やばいやばい、僕人見知りなんだけど…!!

あわあわしていると、その人は音もなく降りてきたようでAの背後に立っていた。

「おい」
「ヒェ………」

流石は柱。
……じゃなくて!!

「だっ、誰ですか!?貴方は!!!」

急いでその人の正面へ回った。
いきなり背後に回られると誰だって怖いし。

「俺は蛇柱 伊黒小芭内。
それにしても何だね、君は中天の継子のくせにまともに素振りすらできないのか?それから…」

会ってすぐにネチネチお説教。
少し拍子抜けした。

「は、はあ…」

刀がズルズルと手から抜けていく。
柱ってやばいイメージがあったけど、意外とそうでもないのかもな…



小芭内の話を聞いていると、途中から何故か甘露寺さんの話題になった。
お前は甘露寺の何だ、とか甘露寺の方が〜とか。
あれ、もしかして?

「…伊黒さんって甘露寺さんのこと好きなんですか?」

………。

小芭内は顔を真っ赤にして、目を見開く。
あ、図星か

「へ〜〜〜〜〜〜〜?」
「黙れ。
貴様、腹筋も指示されていただろう。やらないなんて意識が足りんのだ。しかし〜…」

またネチネチとお説教が始まった。
いやあ、人の恋愛事情って面白いなぁ!!

第4話 空の呼吸→←第3話 継子



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作者名:いふらいと | 作成日時:2023年5月14日 19時

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