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第6話 色変わりの刀 ページ15

帰宅し、門の前に座り込む。

「つっかれたぁ〜……!!」

門を開けられるほど体力は残っていない。
少しばかり座って休もうと思ったのだ。
すると、上から聞き覚えのある声が聞こえた。

「君はこんな時でもだらしないのだな」

小芭内だ。
ぐったりとしているAを、ずぬ〜っと見下ろしている。

「体力がなくなっちゃって…」

力を振り絞って伝えるも、小芭内は話を聞かずに羽織を被せる。

え、羽織?
………まあいいか、考えるのめんどくさいわ

「全く、今からそんな状態では柱など到底無理だな。
中天は忙しい中時間を作って君を鍛錬していたのだぞ?しかも…」

ネチネチネチネチ、お説教が聞こえる。

柱?僕なりたいなんて言ったっけ…ああ、文通で書いた気がするな

いつもならうざがる所だが、今は疲れ切っているためただの子守唄にしかならなかった。



「A、起きろ」

ゆさゆさと体を揺すられる。
この声は…

「師範!」

飛び起きて、世界の顔を見る。
Aが帰ってきたことが嬉しいのか、頬が緩んでいた。

いつの間に僕は寝ていたのだろう。
未だに状況が掴めなくて、辺りを見渡す。

「僕、一体…」
「門の前で寝てしまったらしくてな。
伊黒が運んできてくれたぞ」

あー、伊黒さんか。
どうりで羽織がここにある訳だ。うんうん。

…え?

「こ、この羽織ってもしかして……」
「伊黒のだな」

笑顔で世界は言い放ったのだった。

続→←続



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作者名:いふらいと | 作成日時:2023年5月14日 19時

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