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ページ14

「あっ、浮世」
「カァー!!A!!ヒサシブリダナ!!アセスゴイゾ!!!カァー!!」
「デリカシーを持ってください」
カァー!!と一鳴きし、浮世は黙る。

僕の相棒は浮世になるのかあ。
…ん?そしたら、師範はどうするんだろ。浮世の仕事大変になっちゃうよね
ん〜、まあいっか!

浮世の頭を撫でていると、後ろからカラスの叫び声が聞こえた。

「ギャアッ!!」
「こんな鴉なんかどうでもいいんだよ!!色変わりの刀を出せ!!」

そう言って、モヒカン男は白い髪の子供の髪を掴む。
その子は髪がぐしゃぐしゃになっていて、とても痛そうだ。

止めないと…!

そう思い、1歩踏み出した瞬間。
炭治郎がモヒカン男の腕を掴んでいた。

「おい、やめろ」
「あァ?」

喧嘩始まっちゃったよ…!!
けど、あのモヒカンが悪いし!炭治郎がんばれ!
声は出さずに炭治郎を応援していると、着物の裾をちょんと摘まれた。

「ねえねえ」
「えっ?」

全体的に灰色で、Aと同じ右目の瞳孔にダイヤのような印がある。
かわいらしい顔立ちで、髪も長い。女の子だろうか。

「ど、どうしました?」
「キミ、もしかして晴継A?」
「え、あ、はい…」

くりくりとした瞳で見つめられる。
うぐぁ、なんか辛い!!

「ふーん……師範の言う通りだ。
俺は垂氷(たるひ) (名前2)。
よろしくね!」
「よ、よろしく…」

差し出された手を握る。
かわいいなあ。
ん?俺?……俺!?

「って、男!?」
「悪い?」
「いや、別に…」

こんなにかわいらしい子が男とは。
びっくりびっくり…



そうこうしている間に2人の決着が着いたようで、皆もう刀を選び始めていた。
遅れて選び始める。

「俺これにする〜!」

(名前2)が選んだのは、氷のようにキラキラ光を跳ね返す玉鋼だった。
光によって(名前2)の可愛さが際立つ。

「ん〜…じゃあ僕はこれにしようかな」

そう言ってAが選んだのは、一際輝きを放つ明るい玉鋼だった。
(名前2)のが光を跳ね返しているのに対し、Aのは自ら光を放っていた。

「わあ、かっこいい!」
「へへ…」

少し照れくさい。
なんか、(名前2)って褒め上手なような。

第6話 色変わりの刀→←続



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作者名:いふらいと | 作成日時:2023年5月14日 19時

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