ちょっとまとうか!?【第五人格】 (ページ32)

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-Story32- ページ32

なんか、おじいちゃんとか、おばあちゃんとか、友達とか、すごく申し訳ないな…。

何の前兆もなく、なんの連絡もなくいきなり姿がなくなるもんな…。

『おじいちゃんとおばあちゃん達にはせめて一言、言いたかったな…』

私のお母さんは体が弱く、私を生んでから数年したら他界してしまった。そして一人で育ててくれていた

お父さんはその数年後お母さんを追いかけるように息を引き取った。

それからは親戚の人たちが話し合って私を引き取る先を決めた。

引き取られた先はお父さんの親、今まで育ててくれたおじいちゃんとおばあちゃんだった。

『ありがとう…』

きっとこの声は届くことはないだろう。でも、せめてこの思いだけでも届いてほしい。

そんな思いで私は呟きパジャマへと着替え眠りについた。

コンコン

ﾍ「Aちゃん、起きてますか？」

控えめで寝てたら気づかないような大きさの声。ヘレナちゃんが起きてるか確認しに来たようだった。

もう9時か…

『いま起きたよ～』

ｴﾐﾘｰ「もしかして起こしっちゃったかしら…？」

そう気遣うような声色のエミリー。エミリーもヘレナちゃんと一緒に来てたようだった。

『んーん、ちょうどいま起きただけだから～』

ｴﾐﾘｰ「あらそうなの？ならよかったわ」

ﾍ「ナイチンゲールさんがAちゃんに話したいことがあるって言ってたから…」

ナイチンゲールさんが私に話したいことがあったようだった。

昨日の明日連絡しますって言ってたけから…そのことについてかな？

なんにせよ、呼ばれてるってことは急いでいかなくちゃ！

『そうなの？！ちょっと待って、身支度するから！』

ﾍ「ゆっくりでも大丈夫ですよ？」

ｴﾐ「それと、話すのは一人のほうがいいって言ってたから、部屋は覚えてるかしら？わからなかったらそ

こまではついていけるけど…？」

私は急いで着替えながら頭も働かす。

『多分だけど分かるから大丈夫～でも、身支度するから少し遅れるってことだけ伝えてほしいー』

ｴﾐ「分かったわ～なら私たちはリビングにいるから何かあったら来てね～」