ちょっとまとうか!?【第五人格】 (ページ3)

今日:12 hit、昨日:2 hit、合計:12,589 hit

-Story3- ページ3

「勝手にしろ」

そう彼が言うのと同時に、後ろの建物のドアが勢いよく開いた。

「エミリー！今さっき試合していた人が返ってきたなの！手当をお願いなの！」

勢いよく扉から出てきたのは麦わら帽子をかぶり、緑色のエプロンを羽織った少女のような雰囲気の子だった。

「あれっ？その子は誰なの？」

「あっ、初めまして。Aで17です。」

私が自己紹介すると、その子は、

「私はエマなの！エマ・ウッズで、22歳なの！」

えっ?!22歳なの?!私と同い年くらいだと思った。
っていうかココの々の人たち身長高くない？
私より高い人しかいない気がするんだけど…私が低すぎなのかな…

「ウッズさん、よろしくお願いします。」

「よろしくなの！それとエマでいいなの！その代わりにAちゃんって呼んでいいなの？」

ぐっ
パッと笑顔になったかと思えば、私の様子を窺うように上目遣い…
こんなかわいい子の頼み断れるわけがない。

私はもちろん「うん！」と頷いた。

「ところでエマちゃん、エミリーさんを呼びに来たんじゃなかったの？」

私がそういうと、エマちゃんはここに来た理由を思い出したらしく慌てて、エミリーさんの手を引っ張っていった。

「エミリー、さっき試合終わったから治療お願いなの！イライさんの傷がいつもより深そうで、顔が真っ青だったなの！」

「えっ、そうなの?!イライさん大丈夫かしら…。とりあえずAさんついてきてもらっていいかしら？」

イライさんという人が怪我をしてしまっているらしい。
私は嫌という理由もないし、怪我をしているとなると急いだほうがいい。

「もちろん！怪我してがしているとことの人に早くいかないと。」

私がそう答えると、いつの間にか忘れ去られているようなサベターさんがいった。

「Aは、俺のそば離れんなよ。まだ安心できねぇからな」

ビクッとしながら、うなずいた。

「はい、わかりました…」

「ナワーブ、Aちゃんをいじめちゃだめなの！」

エマちゃんのその言葉に、「いじめてるわけじゃねーよ、まだ信用ならねぇだけで…」
と、もごもご言っていた。

私はふふっと笑いながら、「早くいかないと、怪我してる人がいるんでしょ？」といった。

そうすると、エマちゃんは私と、エミリーさんの腕を引っ張りながら「急ぐなの！」と走り出した。