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さて、みんなが集まるまでどうしようか？
私は一人キッチンへ戻り、端にあった椅子に座った。
んーと、とりあえずこれからのことでも考えておくか。
なんか帰るきっかけとかあるかな？
……いや、ないな。
逆にきっかけがあったらこっちが聞きたいわ！
これからどうするか…
ずっとここにとどまるのも申し訳ないし…。でもなー…。
『あ゛ー、考えても意味ねー。』
私が一人でうなっていると、ちょうどエミリーが来たようだった。
入り口から身を出しながら言う。
ｴﾐﾘｰ「Aちゃん、もう来ていいわよー」
私が考えている間にみんな集まっていたようで、向こうからザワザワと声が聞こえる。
あっ、何しゃべるか考えてない！
これからのことばっかで今のことを何も考えいなかったー。
もう、しょうがないからアドリブデ行くしかないか！
はーいと答えながら軽く勢いをつけて立つ。
『よしっ！』
軽く深呼吸しながら入り口に行く。
そんな私を見てエミリーは安心させるように言った。
ｴﾐﾘｰ「みんな、いい人たちだから大丈夫よ。」
『ありがとう！よし、行こう！』
意を決していくと、私の姿が見えた瞬間騒がしかった場が一気に静まる。
その場にはさっき会った、イライさんたちもいた。
私は静かな中、いつもは浴びないほどの注目を浴びていることが居心地悪く早口で言い、勢いよく頭を
下げた。
『初めまして、Aと申します。しばらくお世話になると思いましゅっ！』
広く、静かになった食堂の中で私の声が響く。
あ、オワッタ。
こんな大勢の前で、しかもこれからお世話になるっていうのに…。
なんでこんな時に嚙むんだよ⁈
自分で掘ってでもいいから穴に入りたい…。
噛んだことで恥ずかしく、うつむいているといきなりみんなが喋りだした。
それに驚き、顔を上げるとみんなが私を見て驚くようにしていた。
？「なんということだ！ぜひあの子猫ちゃんを守らせてほしいね！」
と、つばの広い帽子をかぶった男性。
ｲﾗｲ「さっきの怪我、この子が治療してくれたんだよ。」
と、イライさん。に、なぜかうらやましがる男性陣。
そして、こちらをじっと見ているサベターさん。
？「何あの子⁈えっ？可愛いんだけど!!」
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作者名：Rina | 作成日時：2022年4月5日 18時
