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「えっ？」
気づけば私は知らないとこにいた。
「ここどこ？」
あれ？昨日はちゃんといつものように、夕ご飯を食べて、お風呂に入ってそれで、本を読んで…寝たのはちゃんといつものベッドだったはずなのに…。
「いやマジで、えっ？なんで？服も変わってるし」
なぜか寝る前にきていたパジャマではなく、クリーム色の少し大きいパーカーに、チェックのスカート、白い靴下、それに脛までのブーツを履いていた。
いつの間にか、こんな地べたに転がってしまっていたようで服には所々土がついてしまっていた。
私は立ち、服や、頭についていた土を払い落としていると、頭のほうにも違和感があった。
恐る恐る触ってみると、見えないからわからないが、三つ編みでカチューシャのようにされているようだった。
私はこの状況がいまいちわからなくてきょろきょろとあたりを見回す。
いつの間にか、私はこんなところで倒れてしまってみたいで、一番初めに目に入ってきたのは、後ろにあった大きなお屋敷のような建物だった。
「ほへー」
こんな良くわからない状況なのに、私はその建物を見上げ自分でも気が抜けるような声をだす。
ふふっ
そんな自分の気楽さに思わず笑いが出てくる。
そうしてその建物を近くに行き見ていると、
「おい」「ねえ」
ビクッ
急に後ろから声をかけられた。
冷たい男性の声。優しく、だが警戒しているような女性の声。
誰かわからず、とても怖いかった。だがこれを無視するという選択肢は私にはなかった。
私は腹をくくり、軽く深呼吸。そしてさっと笑顔を作り振り返った。
「えっと、どちら様でしょうか」
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作者名：Rina | 作成日時：2022年4月5日 18時
