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「いい度胸してんなあ」
「わ、私なんて、滅相もない…っ」
ユンギさんが近づいて来て、あ、終わると思ってギュッと目を瞑ったけど。頭の上に乗ってる大きな手の感触に間抜けな声を出してしまった。
「へ…?」
「なに、殴られるとでも思ったわけ?」
静かに頷くと「俺はそんな簡単に女は殴んねえよ」
と、かっこよく微笑みながら言っていた。
「ま、でもここは来るもんじゃねえよ」
「クソ野郎しかいねえから」とそう言ったユンギさんの顔はさっきの男達を見る冷めた怖い表情だった。
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「と言うことは、テヒョン先輩とかジョングク君もいるのか…」
「さっさと帰って寝ろ」って言われたから大人しくもときた道を戻っている。ふと窓に視線をやると夜と夕方が混在している空が広がっている。
「…早く帰ろう」
こんな不気味な所早く帰ろう。そう思っていたが上手くいかないのが人生なんですね。はい、知ってました。
「久しぶりだね〜お姉ちゃん〜」
目の前にはさっきユンギさんに倒されたはずのやつら。どんだけ生命力強いんだ。驚いちゃったよ。
それよりキムA。この状況をどうする。ユンギさんがいない今、力でも足でも勝てなくね。え、やば(
しかもなんで3人もいるの。ユンギさんすご、尊敬する。
「おい!行くぞ!!話ならいくらでも聞いてやるよ。
お前を抱いてからな」
「やっ、めてっ…!」
あぁ、反吐が出る。煙草にも色々手を出してるんだろう。目の焦点が合っていない。本当に気持ち悪い。
今度こそ本当に危ない、と思った瞬間。
後ろから肩を引かれて誰かの腕の中へ収まった。
心地良い匂いに一瞬で力が抜ける。
「お前ら殺されたいんだな」
聞き覚えのあった声だったけど、尋常ではない低さに抜けていた力も再び入る。
「あれ〜ユンギヒョンじゃないですか」
「誰すかそれ」
「ちょっと頼む」
とユンギさんが言った瞬間後ろに押されてこれまた誰か分からない腕の中へと収められてしまった。
「ぷは、」
「あれ、A」
「Aちゃん、ナンパ?」
「ナンパっつうか連れてかれそうになったんじゃね」
あ、テヒョン先輩とジョングク君だったのか。そして私のかいだ匂いは確かにテヒョン先輩だ。
「なんでAちゃんがこんなとこにいんの?」
「道に」
「俺に会いに来たんでしょ?可愛いなあ」
「絶対ちが、んぐ、」
体が潰れそうな程きつく抱きしめられる。
ところで、ユンギさんはどうなった?テヒョン先輩そろそろ離さないと私しぬ…
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사랑해 - とてもドキドキするお話です!!‼更新楽しみにしてます‼ (2022年2月14日 16時) (レス) @page20 id: f288e91b85 (このIDを非表示/違反報告)
ちょんるな(プロフ) - じゅりさん» ありがとうございます…!!今の時期中々更新出来ないですが、頑張ります!! (2019年9月9日 1時) (レス) id: 7210f856d5 (このIDを非表示/違反報告)
じゅり(プロフ) - 最高です!更新頑張ってください!(・∀・) (2019年8月20日 15時) (レス) id: 4531c8392e (このIDを非表示/違反報告)
ちょんるな(プロフ) - BeBeさん» 最高だなんて…ありがとうございます…泣頑張ります…… (2019年7月27日 23時) (レス) id: 7210f856d5 (このIDを非表示/違反報告)
ちょんるな(プロフ) - RAIMUさん» 返信遅れてしまってすみません…更新頑張ります!! (2019年7月27日 23時) (レス) id: 7210f856d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょんるな | 作成日時:2019年1月19日 1時