diamond honey (ページ7)

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act5 ページ7

放課後になりクラスメイトが帰り出す頃

涼「Aちゃん！」

あー！だから涼太くん！目立つからやめて欲しいんだって…

ほら、サッカー部の人たちめっちゃこっち見てるし

男の人は苦手だから絡まれたくないんだよね

男1「なに涼太、最近高橋によく絡むよな」

男2「高橋勘違いしちゃうんじゃねえの？笑」

はぁ…これだからサッカー部は嫌いだ

ほっといてよ

涼「そんなことねーよ、じゃあな」

「えっ、ちょ、涼太くん？！」

急に手を引かれてそのまま私達は校門まで歩き出した

涼「ごめんなあいつらが変なこと言って」

「いや、別に涼太くんが謝ることじゃないでしょ」

涼「ふふっ俺といるときはそっちのキャラ出してくれるんだ？」

「バレちゃったならこっちの方が楽だし良いかなって」

「りなと涼太くんだけだけど」

涼「ふーん俺特別なんだ？」

涼太くんにそう言われて

“勘違いしちゃうんじゃねえの？”

あの言葉が脳裏をよぎった

いやいや、涼太くんが私に絡んでくるのはこっちのキャラが珍しいだけで深い意味はないだろうし

そもそも私涼太くんのこと好きじゃないし

うん。そうだよ考えすぎ

涼「おーい Aちゃーん」

「あっ、ごめんボーッとしてた」

そう思っても

なんだか勝手に意識してしまって顔が少しだけ熱くなる

涼「寄り道して帰ろうか」

「うん」

男の人と並んで歩くのが久しぶりすぎて変に緊張してしまう

駅までの道は幅が狭いから肩が触れてしまいそうになるほど近い距離にいる私達

涼「それでさ～」

涼太くんは話題を沢山振ってくれて凄く気を遣ってくれる

りなと同じくらいとまではいかないにしろ

一緒にいて居心地がいいと感じるのは確かだ

2人でカフェに入って

涼「Aちゃん何がいい？」

「うーん、アイスキャラメルラテのホイップクリーム増量で！」

涼「意外と甘党なんだ？」

「うん、意外？」

涼「そのサバサバした性格ならブラックコーヒーでとか言ってもおかしくなさそう笑」

「何それ偏見すぎる笑」

結局私はキャラメルラテを、涼太くんはカフェオレを頼んで席に座った

「あ、ちょっと待ってて」

そう言って私は席を立ってトイレへと向かった

さすがに涼太くんと2人でいるところを学校の誰かに見られたら困るから

メガネをとってスカートを短くしてメイクもした