diamond honey (ページ25)

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relation2 ページ25

教室の窓から吹く風が生暖かくてウトウトしてると

「玲於～！」

前のドアから顔をひょこっと覗かせるA

玲「今日も放課後？」

「うん！よろしく！」

玲「へーい」

最近、Aからの呼び出し回数が増えた気がする

それに今までと違って話の内容もちゃんと相談になってる

俺的にはようやくまともになったかと思ってたんだけど

実際それはあまり良いとこじゃないらしく

「最近ね、涼太が上の空って感じなの」

隣に座るAが不安そうにそう言う

バイトの給料日前でお金が無いからって今日は学校で話すことにした

北校舎の階段は人通りが少なく静かだ

玲「それ涼太くんじゃなくてお前が話聞いてないだけなんじゃねえの」

「違うから！だって涼太に話しかけてもぼーっとしてて答えてくれないことが多いんだもん」

玲「確かにぼーっとしてるってこと珍しいかもね」

「まあ心当たりが無いって訳じゃないんだけどね」

膝をついてはぁ、とため息をつくA

玲「なに？心当たりって」

「うーん…言ったら悔しいから言わない」

玲「なんだそれ」

「そのうち分かるよ」

俺なりに思い当たる節を辿ってみるけど全然分からない

そもそもクラス違うから難しすぎる

ひたすら考えていると、ふいに窓から急に強風が吹き付け

Aの髪が広がった

「うわっ、風強いっ」

ふわっと香ったのは

柔軟剤より人工的な…香水か？とにかく嫌いじゃない香りがAを包んでる

玲「髪ボサボサじゃねえか」

風で荒れた髪の毛を手でとかしてあげれば

「ふふっ玲於ありがと」

なんてニコニコして言うから顔が熱くなる

こいつ、なんでこんなに可愛いんだろう、、、