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scene8 ページ21

教室で1人ぼーっとして




「もう5時か…」




帰りのHRが終わってみんなが下校したのが4時10分だったから結構な時間ここにいたらしい






「帰ろ…」





夏が近づいてこの時間でも普段はまだ明るいけど
今日は薄暗くなってる雲を見上げて





溜息が漏れてしまう






階段を下りて下駄箱に向かい駅へ歩き出す







“間も無く〜〇〇駅〜”


気怠げな車内アナウンスが自宅の最寄駅の名前を呼べば電車のドアが開き外に出る






「うわ、雨降ってきてる〜」






玲於が天気悪いとか言うから降ってきちゃったじゃん!なんて訳のわからない八つ当たりして






雨の中走り出した





段々と強くなる雨足に焦ってスピードを上げて



傘をさしている人達を何人も抜かしていった







『あれ?A』





突然名前を呼ばれて振り返れば




「玲於…」








若干元気のない私を見て






玲「お前さ、傘もって無いなら誰かに言えばよかったじゃん」








今思えばあれは玲於なりの優しさで





俺に連絡くれれば一緒に帰ったのにって意味だったんだと思う









でもこの時の私はそんなことも思いつかなくて






只々涼太のことで上手くいかないことにイライラしていたから






「誰を呼べばよかった?涼太?無理なの知ってるでしょ!」





玲「え?涼太くん?いや、そうじゃなくてさ…」







そう言った玲於は凄く苦しそうな顔をしてる







こんな風に強く当たりたいわけじゃないのに…









「なんでだろうね!なんで私じゃダメなんだろうね!」







玲「おい!A!」






そう言ってまた私は雨の中走り出した





頰が濡れているのは雨か涙か分からない







こんな時でも強がってしまう私はきっとこれは雨のせいだと信じて走り続けた









ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


きゅん要素ほぼ無くてごめんなさい汗






切ないお話に挑戦してみたかったのと



前の「C/W」と次の「君と僕の関係」に繋がる話を作りたくて





このストーリーを間に挟みました!





もう少しで完結予定なのでお付き合いください〜

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設定タグ:GENERATIONS , 片寄涼太 , 佐野玲於   
作品ジャンル:恋愛
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美紀 - るなちゃんこっちにも来たよ (2018年4月10日 12時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:るな | 作成日時:2018年2月14日 19時

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