diamond honey (ページ20)

今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:18,428 hit

scene7 ページ20

「あ、…」

玲「…おはよ」

次の日の朝、下駄箱で玲於に会って

別にケンカした訳でもないのに気まずい空気があった

目があったけど今日はそのまま教室に向かってしまおうかなって思ってたけど

そんな空気を壊したのは玲於だった

玲「今日天気悪くね？」

「えっ？ああ…雨が降りそうではあるよね」

昨日のあれは気にしすぎだったのかななんて思って

玲「今日から6月だもんな」

「梅雨か～湿気で髪が広がるから嫌なんだよね」

玲「お前、髪の毛の量多いもんな笑」

「うるさいな～！」

バシッと玲於の肩を叩けば痛っ！と睨んでくるのを見て

なんだいつも通りじゃんと安心した

うん、全部元通り！そう思って足取り軽く教室に向かえば

隼「おはよ」

「おはよう」

隼が挨拶してくれてここまでは元通りっていうかいつも通りだった

なのに

あ、また涼太高橋さんと話してる

最近仲良くしすぎじゃない？

「涼太～！放課後カラオケ行かない？」

今日は火曜日だからサッカー部は休みなはず

サラッと腕を組んで尋ねれば返ってきたのは意外すぎる返事だった

涼「あー、ごめんすず。今日は用事あるから」

「そっか～また今度ね？」

笑顔で席に戻ったけど断られたことが結構ダメージだし

涼「放課後空いてる？」

なんて高橋さんに言ってるの聞いたらもうメンタル大崩壊

机に伏せてたらサッカー部の1人が

男「あいつ、メガネとると結構可愛いらしいよ」

なんて要らない情報をくれた

「私だって可愛くなろうと努力してるのにな…」

面倒でも毎朝ちゃんとメイクして、アイロンで前髪巻いて、太らないように気をつけて…

涼太に見合う女の子にって頑張ってきたつもり

なのに最近は真面目で地味めな実はかわいい(あのサッカー部の男子が言うくらいだから相当かわいいんだろうな)女の子に興味をもってかれた

しかも、、さっきまたすずって読んでたし

なんか全部やる気出なくって

放課後も2人が教室を出ていくのをただ眺めるだけ

校舎の窓から校門までの道を歩いてる涼太達を見たら2人して楽しそうに笑っていて

涼太がどんな気持ちであの子に接してるか

分かってるけど認めなくて気づかないふりをした