diamond honey (ページ15)

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scene2 ページ15

「で、どう思う？」

玲「いや～それは涼太くんも気があるでしょ」

「やっぱり？だよね！」

部活終わりの帰り道いつも一緒にいるのは隣のクラスの佐野玲於

同じダンス部で私の恋の相談相手

玲於は私の話を飽きずにちゃんと聞いてくれるから話しやすい

「告白しちゃおうかな…でもこの関係が壊れるのは嫌なんだよね」

玲「Aなら心配いらないと思うけど」

「そうかな？玲於が言うなら平気な気がしてきた」

玲「なんだそれ笑」

なんて2人で笑っていたら

「あ、涼太だ…」

何故か1人でゲームセンターに入っていったのを目撃して

「玲於行こっ！」

玲「おい、ちょ、お前！」

強引に玲於の手を引いて私達も中に入る

玲於の色白な耳が赤くなっていたけど
そんなことも気にせずどんどん中に進んでいくと

涼太の姿を見つけた

「りょう…」

名前を呼ぼうとしたら何故か女の子2人組と話している

「あれ片方うちの制服だよね？」

玲「うん、お前誰だか知ってる？」

「知らない…でも涼太の知り合いっぽいね」

何を楽しそうに話しているの？

女の子の顔が一瞬赤くなったことを見逃さなかった

涼太も何だかボーッとして見惚れてる様に見える

たしかに凄く可愛い子だと思う

目がぱっちりしてて

脚が細くて

ゆるく巻かれた髪が女の子らしい

でも

誰だか知らないけど涼太は渡したくない

私はずっと涼太のことが好きなの

これから想いを伝えるのにそれを隔てられたら困る

私が悲しそうな表情を浮かべたことに気づいた玲於が

玲「帰るか」

「うん…」

私の手を引いてゲームセンターを後にした

玲於の気遣いがあの時の私には嬉しかった

でも、もしあの時声をかけて間に入っていたら涼太は私を見てくれた？

もう何をしても後悔しか浮かばないよ