逆らった３７６回目 ページ27
・
宮｢それは＿＿＿…って、あいつもう用足したんか!?
あー…理由はないってことで！｣
窓ガラス越しに黒尾さんが見えたのか急いだ様子でそう答えた
なんて投げやりな回答なんでしょうか( ˙-˙ )
｢黒尾さんが戻ってくる前に帰ろうとしたんですか？｣
宮｢あいつ うるさいからな、帰るんならいない時に帰りたいやん｣
｢あ、一応言っときますけど黒尾さんは宮さんより年上ですからね？｣
宮｢エッ｣
だよな知らなかったよな
私も窓ガラス越しに黒尾さんを見つけてベンチから立ち上がった
視線を宮さんに戻したら、黒尾さんが年上だった事実はどうでもいいのか、いきなりわしゃわしゃと私の頭を撫でてきた
｢ちょｯなにするんですかふざけんな白福さんにやってもらったのに!!｣
宮｢美味しそうな名前の子やな｣
わしゃわしゃと撫でたあとにポン、と軽く頭を撫でられた
…くそ、なにこの子供扱いされてる感じ超腹立つ
そう思いながら睨みあげるも宮さんはおかしそうにケラケラ笑っていた
笑ってる顔を見ていたらそんなことどうでも良くなって、自然と頬が緩んだ
…今日は本当、お世話になったな
泣いたらすごくスッキリした
一応お礼言っとこ
｢今日はありがとうございました｣
宮｢…やっぱ、笑った顔綺麗やな｣
｢え？｣
綺麗、と言われて少し動揺する
宮さんは妖艶な笑みで、私の頭に置いていた手を今度はそっと頬に添えた
｢？｣
アレ、前にも似たようなことがあった気がする…
｢…、｣
なんだ、このデジャヴュ…
｢!!｣
あ…だめだこのパターンは!!
そう思った時すでに遅し、にぃ、と笑ったのが一瞬見え、私は固く目をつぶった
数秒もしないうちに ちゅっと短くリップ音がした
…あ、あれ？
宮｢ぶっ…Aめっさ顔赤いで…｣
｢なっ……、なっ、なにすんの!!｣
宮｢なにってキスやけど｣
｢ど、どこにすんのよばか！｣
こいつ口じゃなく口元にキスしやがった
なんかこれ逆に恥ずかしいんですけど
ニヨニヨすんのやめろやぁぁあ…
宮｢もしかして“こっち”にして欲しかったん？｣
｢ち、違うし！勘違いすんじゃねえよ馬鹿!!｣
宮｢はーいはいはい、文句は受け付けんよー
あ、それと約束１個だけ増やすで｣
また頭をわしゃわしゃ撫でて言った
宮｢俺のこと、忘れんでな｣
｢！｣
宮｢ほな｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 379人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
霸留(プロフ) - 美鈴さん» ありがとうございますー！黒尾さんの小説じわじわ増えていくんで…(( 今年もよろしくお願いしますね！ (2018年1月2日 8時) (
レス) id: 64be8c441b (このIDを非表示/違反報告)
霸留(プロフ) - ソルト＝塩さん» ありがとうございます！待っていてくれるからとその言葉に甘えっきりにならないよう努めます！ (2018年1月2日 8時) (レス) id: 64be8c441b (このIDを非表示/違反報告)
霸留(プロフ) - 審神者代理さん» 及川さんはたまに残念だけどサラッとイケメンなことするからやばいですよね (2018年1月2日 8時) (レス) id: 64be8c441b (このIDを非表示/違反報告)
霸留(プロフ) - チョコたんさん» さぁ…笑 そこらへんはまだ秘密です！ (2018年1月2日 8時) (レス) id: 64be8c441b (このIDを非表示/違反報告)
霸留(プロフ) - 歩美さん» ありがとうございます！明けましておめでとうございます！今年もカメさんかもしれませんが、何卒よろしくお願いします！ (2018年1月2日 8時) (レス) id: 64be8c441b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：霸留
| 作成日時：2017年10月10日 0時
