【HQ!!】神様に逆らった結果、ハイキューの世界に送り込まれました ぱーと４

逆らった１９２回目 ページ42

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及｢とりあえずさっきお許しの出たハグを｣


｢え、何の話ですか？｣


及｢とぼけるのも大概にしてよもう!!そんなところも好き！｣


｢さっきから好き好き言ってますけど何なんですか｣


及｢さぁねぇ…っていうか力強っ!!｣






さっきから私を抱き寄せようと試みるけど、私の最大限のゴリラパワー(笑)で抵抗してるから中々上手くいかない及川さん。



ふはははは、及川さんはほかの人と違って加減してくれてるから余裕で抗えるんですよ






｢で、話ってなんですか？｣


及｢＿＿蓮は大丈夫？｣





…数え切れないほどいろんな人に言われたその言葉。




唐突だなぁ。そう思いながらいつもの言葉をいう。






｢蓮は大丈夫ですよ｣


及｢じゃあAちゃんは？｣


｢っえ、｣





いつもと違う、真剣で、少し心配だと言いたげな顔でそう聞いてきた。




私？…え、私は、





『君の記憶が＿＿＿＿』




｢…別に、私は ｢言っとくけど及川さんに嘘は通じないから｣｣



及｢大丈夫ならどうして寝不足なの？


どうしてこんなに身体ガリガリなの？


Aちゃんは、なにか不安でどうしようもないことを抱えてるんじゃないの？


そうじゃなかったら、どうしてこの状態で大丈夫って言いきれるのか説明して｣


｢、｣




たしかに、




｢…私は、｣




記憶が消えちゃうことがどうしようもなく不安で、





｢怖い…｣









*






蓮は死なない。シンが助けてくれる。だから蓮は大丈夫。




でもその代わりに私の記憶は死ぬ。


それが、怖い。






深い眠りについたら、その間に記憶が消えたりしないか心配で、怖くて怖くて眠れない。



寝不足からか食事も喉を通らないし、元々少なかった体重ももっと減った。






みんなとの思い出をこれ以上増やす前に、関わりを全て断てば済むんじゃないかって考えたけど、でも私は、それでもシンと約束したから





『僕と一つ、約束してくれる？』






私はその約束を守らないといけない。







『君は記憶がなくなる直前まで、ずっと苦しい思いをするかもね


彼らと過ごした楽しい記憶は消えるのに


その関係を早く絶ってしまえば楽なのに


それでも最後まで一緒にいて


彼らを傷つける結果に終わるんだから


君にはその結果が見えてるのにね』




『忘れられる側の気持ちっていうのは本当に胸が張り裂けそうな程つらいものだよ

君は１度に多くの人の胸を張り裂くんだ、ひどい話だよね』

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