【Splatoon】お前を倒すのは俺だ。 (ページ32)

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Splash 32 ページ32

「別にどうってことないわよ。一試合するだけじゃないの」

先程の言葉もあってか、落ち込んでいるミマリに傷を付けた本人が慰める。

傍から見たら父はいい人なんだろうけど、内情を知ってるこちらの身としてはあまりいい気分にはならない。というか変な気分である。

こうたなんかその感情を露にしてて、父が冷や汗をかくほどだった。

そういえば、父が試合するところは今日、生まれて初めて見る気がする。

試合の中継ならなんぼでも見てたものだけど、それは有名な人のもので家族の試合なんて見る機会など滅多になかった。

ずっと家にいた私が、まさか外で、というか間近に等しい距離で見れる日がくるとは思ってなかった。

これは一応、あきらにも感謝しいる事だと思う。

彼が全部話そう、といってくれなければこんなことにならなかった。

今も尚、余裕そうでいるあきらに視線を送った後、また兄との話に戻る。

……なぜ、あんなに飄々としてるのかが私には理解出来なかった。