【Splatoon】お前を倒すのは俺だ。 (ページ30)

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Splash 30 ページ30

私がそう言うと、すべてを悟ったようにため息をついた。

『(あれ…？意外と怒らない……？？)』

ぽかんとしていたら、親がうつむいてこういった

「＿＿＿＿外出を許さなかった理由を話しましょう」

✱✱

約２０年前に不良イカによる無差別大量虐殺事件が勃発した。

ハイカラシティは当時も今も、ステージ以外でのブキ使用は絶対厳禁だった。
ましてや、それでキルをするだなんて大罪モノ。
我々イカはステージ外で攻撃されたら、当たり前のように死んでしまうのだ。

不良イカたちは、そんなルールなんてものを無視し、近くにいる一般イカを殺しにかかるという。

何人もの行方不明者、死傷者が出る中、どんどん不良イカグループが増加。

近年で最も危険とされているのはBLACKというグループらしい。

「大量虐殺……」

ミマリがつぶやき、手で口を覆う。

それを知っていたのかリョクさんとお兄ちゃんは少し悲しそうに目を閉じた。

こうたは空いた口が塞がらない様子で、あきらは先程と変わらず平然としていた。

「……あんた達のお母さんがいないのはね、そのBLACKに誘拐されたからなの。
それから何の報告もなく、生きてるのかどうかもわからないわ。
まぁ…もう、20年も前のことだもの、生きてるはずない」

どこか諦めたように笑うお父さんを見て、みんなが黙った。