年下の俺じゃ、ダメ？【黒尾鉄朗】 (ページ2)

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だめ４８ページ2

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黒｢アレか…!!｣

京治が行き先を知っているということで尾行を始めること数十分。

可愛い洋服を身に纏った可愛いAと、ラフな格好をした木兎が見えた。

黒｢ちょっとさぁ、デートじゃないのになんであんな可愛いカッコしてるの？｣

京｢クロと出掛けたときも可愛いナリだっただろ｣

黒｢そうだけど…あー、割り込みたい邪魔したい俺が隣を歩いてAをエスコートしたぃいいい…｣

京｢その気持ちわかるけど抑えて。

俺だって木兎さんに飛び蹴りして今すぐにでもAを連れて逃げたい｣

研｢二人とも落ち着きなよ｣

唯一の常識人・研磨がゲームをしながらそういった。

黒｢とにかく、木兎が変な気起こさないように細心の注意を払いながら後をつけるぞ！｣

京｢もしバレたら今日の夕飯はクロが作ってね｣

黒｢任せろ！！｣

研｢(…バレる気満々？)｣

*

木｢なぁ〜んか、付けられてる気がするなァ｣

俺がそう思ったのはつい数分前。

凄く痛い視線がどこからか刺さってくる。

しかも、２人分。

｢木兎くんのストーカーとか？笑｣

木｢あー、俺がかっこいいからってファンがつけてるのかも！｣

｢モテる男はツラいね〜｣

そう言って笑うA。あかーしの姉ちゃん。

しっかしこの姉弟は全く似てないよな。

あかーしは約束時間には30分前くらいについてるのに、この人は30分後にくるし

あかーしの髪は天然パーマなのに、この人はサラッサラストレート

あかーしは無表情だけどAは表情豊かだし

天然ぽいところが唯一似てるところだと俺は思ってる。

｢ていうか木兎くん、その髪型面白いよね！

ミミズクヘッドってこういう感じのこと言うのかな？｣

無自覚で毒吐くのも、似てると思う。

木｢ていうか今日はなんで俺呼んだの？またあかーしにプレゼント？｣

実はAとふたりで出掛けることはしょっちゅうあって、その内容はぜーんぶ｢京治のプレゼント選び手伝って!!｣っていうものだった。

ほんと愛されてるよなぁ、あかーし。

でもあいつあんまり姉ちゃんのこと口に出さないし、Aだけ空回りしてる感じがして可哀想…。

｢んー、それもそうなんだけど、今回は３人分｣

ん？３人分？？