だめ6 ページ6
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え、あれ、研磨クン??
何処に行ったのカナ?トイレ???
「研磨くんならさっき、坊主の子と帰ってったよ」
黒「えっ!? あっ、Aさん!?」
いつの間にそこに立ってたの。
ていうかなんで帰っちゃったの!?
Aさんとふたりだけで会話なんて、心の準備出来てねぇっつの!!
「ふふ、お勉強お疲れ様。
流石キャプテンだね、部員さんのことまとめるのうまいなぁ」
黒「イ、イエ、ソンナコトハ…」
「あるよ。てことで、これどうぞ」
緊張でうまく喋れない俺の前に、コトリ、と音を立てて皿を置く。
その皿の上には、見るからに甘いもの。
でも注文した覚えはないし、第一甘いものなんて滅多に食べない。
黒「え、あの、これは…?」
「頑張ったご褒美ってやつ?
鉄朗くん、ほんとはコーヒーとか苦いもの、あんまり得意じゃないよね
なんで見栄はってるのかわからないけど、今日くらいは甘いもの、食べて」
そう言ってふんわりと笑う。
もう、なんだよ。
可愛すぎ。
今日の疲れなんて全部どっかいったわ。
「どう?おいしい?」
黒「あ、はい。
…これ、メニューにないヤツですよね?」
「お、よく気が付いたね。それ私がアレンジして作ったやつなの」
黒「へぇー…」
「この前、裏メニューがどうとかって話してたなぁって思って作ってみました」
まさか、あのときの会話を覚えてたなんて。
黒「…この裏メニュー知ってるのは俺だけなんですか?」
「うん、誰にも作ったことないよ。
私と鉄朗くんだけの裏メニューってことで」
そういって「ナイショだよ」と言いたげに口元に人差し指を持って行って、ウインクをした。
可愛すぎかよ!!!
________それは程よい甘さで。
食べながら俺は思う。
このままでいいのか。
何か進展がないと、ダメなんじゃないか。
今、踏み出すチャンスなんじゃないか。
黒「____あの」
「ん?なーに?」
黒「…今度の日曜日、暇…っすか」
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霸留(プロフ) - カフェオレさん» コメントありがとうございます!ほのぼのとした日常を書いていこうと思うので、これからも暖かい目で見てくれたら嬉しいです。頑張ります! (2017年3月23日 21時) (レス) id: 9ab1ebf13e (このIDを非表示/違反報告)
カフェオレ - こんばんは(^^)可愛らしいお話ですね!しかもめっちゃ面白いです!ニヤニヤしながら読ませていただいております(笑)無理のない範囲で更新頑張ってください♪♪ (2017年3月20日 19時) (携帯から) (レス) id: 8be62218de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:霸留 | 作成日時:2017年3月19日 21時