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ふたりでいつもみたいにソファに座りながらテレビを見る。その間会話がないのにはもう慣れた。けど、ひとつ困ったことがある。
「桐谷」
名前を呼ばれて爆豪のほうを恐る恐る向けば ちゅっと軽くキスされた。
…なんでこうなった？私たちこんな仲だったっけ？？
ん゛ー、と心の中で唸ってまたテレビに視線を戻す。
「…いや待って納得できない」
「何がだ」
「いや何がって…」
基本的に爆豪が何考えてるのかわからないけど今はクソ程わからない。勘弁してくれ。
なんでこんなカップルみたいな展開になってるのか説明してほしい。
説明を求めて爆豪をガン見したら、なにを思ったのかまたキスをしてきた。違うそうじゃない。やめろクソカス。
「なにすんの」
「キス」
「いや…あぁ、そう」
爆豪があたかもそれが当たり前のように言う。だから私がおかしいんじゃないか一瞬自分自身を疑った。でも私はいたって正常運転。おかしいのはこの展開。
「私キスしていいって言った？」
「てめェの許可なんかいらねえ」
「お前本当自分本位か」
つまり自分のそういう欲求を私で満たそうってこと？ふざけんな。
そうじゃなかったらあれか、前キスが下手くそだって言われたから私で練習しようとしてるわけ？どっちにしろふざけんな。
ちょっと理解が追い付かないから少し爆豪との間をあけた。
爆豪はそれを全く気にせず、肘をついて私をじーっと見る。やめて。
「…」
「…」
「…」
無言はもっとやめて。
なんだか居づらくなってきてどぎまぎしていたら、爆豪がソファから立ち上がった。
立ち上がっただけなのに体をびくつかせてしまう。情けない。年下相手にびびることないのに。
でも、次なにされるのかわかったもんじゃないからなんか怖い。やだここ私の家なのに生きづらい。
立ち上がってもなお私を見続ける。とりあえず睨み返して警戒していたら、爆豪の手が伸びてきた。
え、叩く？それともまたキス？わからない。こいつが何をしたいのかわからない。
衝動的に目をつぶったら頭にぽん、と手が乗っかった。そのままがしがしと撫でられる。
「…なにが、したいわけ」
「別になにも」
「あんたわけわからない…」
「わかんなくていい」
よくない。
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無気力に自信が有る人 - 「…あんたはぶすにキスすんの」で笑っちゃいました(笑)爆豪くんの不器用な恋が面白く書かれていて、とても好きな作品だと思いました！ (2021年11月25日 0時) (
レス) @page8 id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ(プロフ) - 本当に本当に素晴らしい作品で一気読みさせて頂きました、、、！！もう、なんとゆうか本当に大好きです、、いつでも更新お待ちしております、、 (2020年5月10日 3時) (レス) id: ff2fd20a4d (このIDを非表示/違反報告)
李那(プロフ) - 占ツクは何年も前から利用していますが、完全見る専でコメントも過去に1度したことあるかないかくらいなのですが、、あまりにもドストライクすぎて愛を伝えに来ました。過去に見てきたどのジャンルのどの作品よりもトキメキを貰えました。愛してます。 (2020年2月4日 12時) (レス) id: 70ca7fff8e (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - このお話が進みながら、なんとなく自分の望む展開とか想像しながら読んでて、うわああ続きないのかああ｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ってなりました。面白いです。本当に二人が結婚までするのか、最後はふわっと終わるのか、とっても気になります……更新待ってます！気長に！ (2019年9月19日 13時) (レス) id: 9cd1e2c3d2 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - いつかまた更新するだろうと心待ちにしていました！！新しい環境で大変だと思いますがゆっくり自分のペースで頑張ってください！細々と応援させていただきます！！ (2019年6月3日 2時) (レス) id: 955582a921 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霸留
| 作成日時：2018年3月18日 22時
